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7区にできたボーパッサージュ、グルメすぎる緑の散歩道。

  • 2018.9.3
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8月25日のオープンと同時に、ものすごい数の人が朝から訪れたBeaupassage(ボーパッサージュ)。この秋、パリいちの話題の場所に違いない。

オープンエアの散歩道、ボーパッサージュ。photo:Alexandra Tabaste

グルメ界の著名人が大集合。photo:Anne-Emmanuelle Thion

ボーパッサージュは7区のグルネル通り、ラスパイユ大通り、バック通りに囲まれた1万平米のスペースで、緑あふれる快適な散歩道に沿ってグルメなアドレスが軒を連ねる。ヤニック・アレノのアレノ・テック、ティエリー・マルクスのパン屋、アンヌ=ソフィー・ピックのカジュアル・フード、ピエール・エルメのカフェ、チーズのバルテレミー、海の幸ストリートフードのメルシー、肉のポルマール……。高級に響く名前ばかりだが、誰もが手の出せる価格で美味しい時間を提案している。しかも座って食べるもよし、テイクアウトもOKだ。

ワインと食事を楽しむアレノ・テック。

テーブル席もある、アレノ・テックの地下のシックなワイン蔵。

アンヌ=ソフィー・ピックのデイリーピックでは、ビオのグルメジャーが待っている。

ピエール・エルメのカフェ。自宅風インテリアはローラ・ゴンザレスによる。テラス席も快適だ。©Pierre Hermé

パンをロールしたサンドイッチ“ブレッドマキ”が人気のティエリー・マルクスのパン屋さん。インテリアも面白い。

日本の紅葉を含む約60種の植物が植えられ、そして4名の現代アーティストの作品も共存する場所だ。散歩をするためだけに来てもいいだろう。周囲の雑音から遮断されているせいか、時間が止まったような、あるいは、どこかの小さな村に入り込んだような不思議な感じが味わえる。これだけ広いスペースだ。一朝一夕で出来上がったわけではなく、2つの中庭を繋げることからスタートし、取り壊すのは可能な限り少なく、を合言葉に工事が進められ、プロジェクトは8年の歳月を要したという。敷地内には17世紀末の修道院から、20世紀初頭のオスマニアンスタイルを経て、60年代のインダストリアル・スタイルに至るまで、時代さまざまな建物があり、それらのアンサンブルを大切にボーパッサージュはデザインされた。まさにパリの新名所。といっても観光客が相手ではない。その証拠にスーパーマーケットもあれば、スポーツジムも。パリっ子の日常生活を美しく、美味しく彩る憩いの空間である。

ボーパッサージュでは、さまざまな時代の建築物が見られる。photo:Anne-Emmanuelle Thin

Stefen Rinck のマングース。photo:Mariko Omura

ラスパイユ大通りに面した入り口にはエヴァ・ジョスパン の作品La Traversée。photo:Anne-Emmanuelle Thion

ファブリス・イベールの作品Les deux chênes は天井を見上げて。photo:Anne-Emmanuelle Thion

スーパーマーケットのカルフール・シティ。ビオのコーナーが充実している。

Beaupassage53-57, rue de Grenelle75007 Paris

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