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食間っていつ飲むの? 薬の正しい「服用タイミング」種類別6つ

  • 2015.3.2
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【女性からのご相談】

薬を飲むときに、“食前”、“食後”ならなんとなく食事の前や後に飲むのだろうと思って飲んでいますが、“食間”に飲むような薬だと、いつ飲むのか迷います。薬の正しい服用タイミングがあれば教えてください。

●A. “食間”に服用する薬は、食事と食事の間に飲むことを意味します。

ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。

薬は、正しく服用することで、その効果を最も発揮することができます。そこで今回は、代表的な薬の服用方法とその理由についてご紹介します。

●代表的な薬の服用タイミング6つ

薬の服用方法で最もよく知られており、おなじみの服用方法といえば“食後”ですが、医師や薬剤師の友人はそれ以外にも知っておいてほしい服用方法はたくさんあると言います。

●(1)食前

“食前”の指示がある薬は、食事の30分くらい前に服用します。食事や胃酸の影響を受けると効果はうまく発揮できない場合や、食事中に薬の効果を期待する薬(吐き気を抑える薬で食事前に服用することで吐き気を抑えたいとき、糖尿病で食後高血糖を抑えたいとき)の場合に指示される服用方法です。

●(2)食後

食事をしてから30分以内に服用しましょう。例えば“毎食後”であれば1日3回、食事の後(朝食後、昼食後、夕食後)に服用します。空腹時に飲むと胃を荒らしてしまったり、食後の方が吸収が良いという特徴がある薬の場合に指示される服用方法です。

●(3)食間

“食間”は食事と次の食事の間に服用します。例えば朝食と昼食の間に1回分を服用するというようなタイミングになります。食事の最中に服用するものだと思われている人も多いのですが、誤りですので注意しましょう。食事をしてから2時間後が服用の目安となっています。

●(4)食直前

食事をとる直前(5分〜10分前)に服用します。糖尿病の薬に多い服用方法で、食事によって上昇する血糖値を抑えるために、食事が胃に入ってくる前に薬を飲んでおく必要があります。

●(5)就寝前

睡眠薬や胃潰瘍などの薬に多い服用方法です。眠っている間に薬の効果が発揮できるように、眠る約1時間前を目安に服用しましょう。

●(6)起床時

“起床時”の指示がある薬は、起きてすぐに服用します。消化管からの吸収が悪いという特徴のある薬(骨粗鬆症などの薬)であるため、朝、お腹が空っぽのときに服用することで薬の効果を期待できます。

●服用方法は必ず守るようにしましょう

風邪薬や胃薬などの一般的な薬の場合、多くは“食後”に服用することが多く、少しくらいなら服用タイミングがずれてしまっても大丈夫だろうと思われている人も多いでしょう。

しかし、前述のとおり、“食前”、“食間”などは、適当に決められているのではなく、それぞれ意味があり、最も薬の効果を発揮できるように、服用方法が決められているのです。

また、正しい服用方法を守っていれば副作用のリスクを低減することができます。例えば、糖尿病の薬などの場合、服用タイミングがずれると血糖値が下がりすぎて命に関わるほどのリスクや副作用が現れることもあります。したがって、薬を服用するときは決められた服用方法をきちんと守るようにしましょう。

●ライター/MAKI(健康・美容ライター)

患者さんと直接対面して接客する機会の多い職場を希望し、調剤薬局やドラッグストアで薬剤師として勤務。大手化粧品会社の勉強会などにも積極的に参加し、美容分野の知識を深める。結婚を機に退職。単なる職場復帰とは違う新しい働き方を模索し、現在は育児のかたわら、資格や経験を活かしてフリーのママライターとして活動中。医療・美容分野だけにこだわらず、様々なジャンルのコラムも執筆する。

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