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神楽坂とフランスの縁を作った、白亜の学校に潜入!

  • 2018.8.24
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石畳が続く神楽坂。フレンチ系のカフェやレストランが目につくが、これは飯田橋にフランス語インターナショナルスクールの東京国際フランス学園があること、そして1952年にできた東京日仏学院、現アンスティチュ・フランセ東京の影響が大きいと言われている。フランス政府公式機関であるアンスティチュ・フランセ東京。“政府公式機関”と言うとなんだか“おかたい”イメージがあるが、なんと自由に見学ができるオープンな施設!白壁が印象的な学校に潜入してみた。

【写真を見る】入り口が2つある二重らせん階段。フランスのシャンボール城などで見られる建築技法だ

フランス政府公式機関の「アンスティチュ・フランセ東京」。逢坂をあがった先にひっそりと佇む
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白い壁に大きくとられた窓、張り出したバルコニーを支えるブルーグレーの柱が特徴的な建物は、「近代建築の三大巨匠」といわれるル・コルビュジエの弟子、坂倉準三が設計。鉄筋コンクリート造りの3階建てだ。

塔の中にある二重らせん階段は必見!

【写真を見る】入り口が2つある二重らせん階段。フランスのシャンボール城などで見られる建築技法だ
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1937年のパリ万博の日本館で世界から高い評価を受けた坂倉準三。彼のモダニズム建築の実践がアンスティチュ・フランセ東京からも感じられるが、その中でも最もユニークなのが塔にある二重らせん階段だ。アンスティチュ・フランセ東京の建物左手にある塔に入ると、同じフロアに2つの入口がある階段が現れる。それぞれの階段は交差することなく、それぞれ別の出口につながるように設計されている。

天井から降り注ぐ光が、柔らかく塔の中を照らす
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上った先から見下ろすと、貝殻のような幾何学模様が眺められる
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吹き抜け構造の階段は天井から光が降り注ぎ、静謐さが感じられる。この階段はその昔、建物の一部を当時の学長が住居として使用していたからと言われている。学校と居住空間を区切るために、出口の異なる階段が採用されたのだとか。世界的にも珍しい構造なので、是非両方の階段を上ってみよう。

Bienvenue(ようこそ)!生徒でなくても入れる施設たち

深い緑の壁と赤の扉、黄色の看板とフランスらしい色使い
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アンスティチュ・フランセ東京を見学するのに、事前予約や許可証は必要ない。開いている時間内であれば自由に出入りができる。各施設の利用も可能で、そこかしこに“フランスらしさ”が感じられる。

まず玄関口にあるのがフランス語専門書店の「RIVE GAUCHE(リヴ・ゴーシュ)」。深い緑と赤の店構えは、フランスらしさ満点。飯田橋に本店を構える欧明社が手がける書店で、2000冊のフランス語書籍を取り扱っている。ビジュアルの美しい本や文房具も扱っているので、フランス語ができなくても楽しめる。

教室の壁にはフランスのアーティストたちの作品が。写真はイザベル・ボワノの作品。日仏2つの文化交流を表現している
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教室も授業がない時は入室ができる。教室の壁にはフランスのアーティストたちによる壁画が。創立60周年を記念してスタートしたプロジェクトで、フランスの現代アートに触れることができる。

約2万4000の所蔵数があるメディアテーク(図書館)
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絵本もあるので、フランス語初心者も楽しめる
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書籍、雑誌、CD、DVDなどを揃えるメディアテーク(図書館)。こちらも入館は自由だ。ソファでゆったりと寛ぎながら読書ができる。メディアテークメンバー(年会費3000円)になれば、貸出、デジタル図書館などのサービスが利用できる。

緑あふれる中庭にあるフレンチレストラン「LA BRASSERIE(ラ・ブラスリー)」。天気のよい日は開放的なテラス席で食事を満喫
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「食」も文化を伝える大事な要素。中庭にはカジュアルに料理とワインを楽しめるレストラン「LA BRASSERIE(ラ・ブラスリー)」がある。毎週金曜日の18時27分〜20時は「シャンパーニュアワー」とし、グラスシャンパンとおつまみを1200円で提供。スタート時間の18時27分はシャンパン生産者であるG.H.マム(メゾンマム)の創立年1827年に因んだもの。こんなところからもフランス文化の一端が垣間見える。

ほかにも、展覧会や映画上映、コンサートやセミナーなど、フランス文化を伝えるべく多様なイベントを開催しているアンスティチュ・フランセ東京。「東京のフランス」神楽坂で、フランス文化の“今”を体感してみよう。(東京ウォーカー・東京ウォーカー編集部)

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