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松岡修造が全米オープンを前に断言!錦織圭に「気持ちが戻ってきた」

  • 2018.8.24
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8月27日(月)から9月10日(月)までの15日間、WOWOWにて「全米オープンテニス」が連日独占生中継される(第1日、第5日ナイトセッションは無料放送)。

【写真を見る】松岡修造は、最近の錦織圭を見て「『なんとしてでも勝ちたい』と思っていた圭に戻りつつある」と話す

今大会には日本勢として、2014年にアジア男子初の準優勝、2016年にはベスト4と「全米オープンテニス」と相性の良い錦織圭や、グランドスラム初のベスト8以上進出を狙う大坂なおみらが出場。

ほか、ラファエル・ナダルやロジャー・フェデラー、シモナ・ハレプ、スローン・スティーブンスといった普段テニスを見ない人も知っているような超有名選手も出場する予定だ。

WOWOWで今大会の解説を担当する松岡修造にインタビュー。錦織、大坂が今大会で優勝する確率の他、松岡が解説する上で心掛けていることなどを聞いた。

WOWOWでの「全米オープンテニス」の解説を担当する松岡修造にインタビュー
KADOKAWA

「圭は王者の勝ち方を早く知ってほしい」

――今大会と相性の良い錦織選手が注目されています。

最近ではシティオープン(錦織選手は「ATP500 ワシントンD.C.2018」でベスト8に進出)が一番良かったですね。試合終わる前にメールしてしまったほど興奮した(笑)。

何が一番良かったのかと言うと、気持ちが戻ってきましたね。「なんとしてでも勝ちたい」という強い思いの圭に戻りつつある。あのガッツポーズの作り方は、ここ最近ではなかったし、「全米オープンを絶対に獲る」という決意表明にも感じました。

ただ、試合を見ていると打ったボールが全部コートのだいぶ内側に入っていたんですよ。これは全米オープンまでにライン際になるように修正してくると思うので、そうなれば誰も怖くないと思います。

――フェデラーやナダルら上位陣も混戦状態ですよね。

僕も予想ができないです。フェデラーやナダルが心底「勝ちたい」と思っている時って、本来のテニスよりずれたとしても、王者としてのポイントの取り方を知っているんですよ。圭はその勝ち方をまだ知らない。だから早く知ってほしいですね。それを知った時に自信が生まれて、まったく違うレベルのテニスができ始めると思います。

――大坂選手はいかがですか?

今回取材で会ってきたんですよ。僕は…好きです。

――(笑)。どういうところが?

彼女の魅力は“考えないこと”。あれだけいいテニスをしていたインディアンウェルズ2018(大坂選手が優勝)でも、彼女は「相手があまり良くなかったから」って言うんですよ。「いや、あなたが調子いいから相手は不調に終わったんじゃないの?」って質問するんだけど、「そうかな?」って返してきました。

テニスは自分だけでなく、相手があってこそのスポーツ。相手の調子の良しあしもあるということを理解し、相手がいい時だろうと良くない時であろうと、自分のテニスをしていけばいい。いま、女子テニスは誰が勝つか分かりませんが、彼女の才能とプレースタイルなら優勝する可能性はあるでしょうね。

――大坂選手が気を付けるべき点は?

僕は「ナオミキャンドル」と名付けましたが、彼女の心の炎が燃えている時は相手が世界一だろうが100%勝ちます。ただ炎が消えた時点で彼女は別人になる…ランキング1000位の人にも負けてしまうこともある。でも、「燃え続けることが大事」というのは、大坂選手も分かっているはずなので期待したいです。

グランドスラム(テニス四大大会)のフィナーレを飾る全米オープンテニス。8月27日(月)よりアメリカ・ニューヨーク郊外フラッシングメドウズで15日間の熱闘の火ぶたが切って落とされる
写真=AFP/アフロ(錦織圭)、写真=アフロ(大坂なおみ)、写真=ロイター/アフロ(フェデラー)、写真=Getty Images(ジョコビッチ、ナダル、ズべレフ)

「『分かりやすさ』も伝えないとダメ」

――今回、解説者としてどういう伝え方をしようと考えてらっしゃいますか?

これはすごく難しいところにあります。真面目にテニスを伝えるのは、僕の中で一番簡単なことなんですよ。でもWOWOWさんでの解説は、あえて特殊にやらしていただいています。テニスを知らない方も見るわけですから、その人に「面白いな」と思ってもらいながらも「分かりやすさ」も伝えないとダメなんです。

そのあたりをポイントとして解説していますが、これが正解かどうかは分からない。どうすればもっと日本でテニスを見てもらえるようになるのか…雑誌やメディアも含めて考えていかなければなりません。

――修造さんの熱い感じを出せば喜ぶ方も多いのでは?

そういう方もいらっしゃるし、WOWOWさんで長い間見ている方もいるので、そこを邪魔しないような間をとるべきだとは思います。

――解説する上で大切にしていることは何でしょう?

「こうなる」と予測して伝えることですね。ただ、僕は予測が外れることは気にならない。例え圭が負けていても、試合の流れで彼が押していることが分かるんです。

でもそこには理由が必要ですよ? 感覚で「どっちだ」っていうのはダメ(笑)。「彼のテニスがこうなっているから、今の打ち方を続ければ次第に入るようになりますよ」とか、具体的に伝えることが大切です。

――なるほど。

あと、いつ僕が黙るのかもポイント。それはいい信号の知らせです。僕が一言も言わなくても雰囲気を感じてくれる方が面白いシーンが出てくるんです。実況の方が「こうですよね」と話し掛けてきても、申し訳ないけど僕は黙ってますから。

――(笑)。それはなぜですか?

そこに言葉はいらないと思っています。時には会場でぽつんと観戦しているような感覚にするのが僕らの仕事だと思うので。

【写真を見る】松岡修造は、最近の錦織圭を見て「『なんとしてでも勝ちたい』と思っていた圭に戻りつつある」と話す
KADOKAWA

「圭は2~3割はあると思う」

――最後に、錦織選手や大坂選手が優勝する確率は何%くらいだとお考えですか?

分かりません。(ノバク・)ジョコビッチやナダルが優勝する確率を5割にする人はいないと思います。それくらい混戦していますからね。

その中でも圭は2~3割あると思う。(紙とペンを出して圭という字を書きながら)これは低い数字だと思われるかもしれませんが、彼自身が試合中に優勝する確率を(圭の字の中にある+部分を囲みながら)プラスしていく。これしかないと思う。

松岡修造に錦織圭が優勝する確率をずばり質問。すると紙とペンを出して「圭」という字を書きながら「圭は2~3割ある」と明言した
KADOKAWA

――おぉ!

大坂選手は0か100! キャンドルがつくか消えるかでしょうね。ただ(彼女についている)サーシャ・ベイジンはいいコーチだし、プレッシャーに勝つ方法も知っているから安心して見ることができます。(ザテレビジョン)

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