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民藝の息づく街で学び、楽しむひとり旅 自然と共に育まれた伝統の手仕事。鳥取民藝の歴史と伝統を学べる美術館とは?

  • 2018.8.21
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2018.08.21

民藝の息づく街で学び、楽しむひとり旅自然と共に育まれた伝統の手仕事。鳥取民藝の歴史と伝統を学べる美術館とは?

なぜ鳥取に「民藝」が根付いているのか? その特異な歴史を紐解くには、まずは美術館へ。全国に展開した民藝運動を鳥取で実現した人物、吉田璋也が残した丸ごと民藝の空間に浸りたい。

美術館を訪ねて鳥取民藝を学ぶ。

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「民衆の実用の中にこそ健康な美が宿る」という、柳宗悦が中心となり興した民藝運動に賛同し、故郷でその普及に力を注いだ医師・吉田璋也は、いわば鳥取民藝のスーパープロデューサーだった。陶芸のみならず、木工、染色、竹工、和紙、建築など、鳥取の伝統工芸を時代に即した生活の美に昇華させようと〈鳥取民藝美術館〉を創設。当初は土地の職人に民藝の精神を伝えるため、自身が収集した李朝陶磁器や世界の古民藝を展示した館内に、今では吉田自身がプロデュースした工芸品も加わり、鳥取独自の民藝の成り立ちを肌で感じられる。

「用の美」をうたう民藝を食の面から体験させる〈たくみ割烹店〉や、工芸品を販売する〈鳥取たくみ工芸店〉も隣接。これら全ての設計を手がけた吉田の情熱を今も宿す、鳥取民藝を学ぶ必須アドレスだ。

まずは鳥取民藝の師父、吉田璋也の残した美術館へ

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昭和24年の創設時は職人のための「民藝道場」とも呼ばれた〈鳥取民藝美術館〉。吉田璋也の収集した世界の古民藝と、「新作民藝」として吉田が職人とともに作った鳥取民藝を合わせて所蔵品は5,000点余り。鳥取民藝の全貌を土蔵造りの建築で堪能させる。組子細工の障子窓や階段、手すりに至るまで、鳥取民藝の力を感じさせる展示空間の一角。

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展示品として灯される卓上照明。モダンにもレトロにも感じるデザインが魅力。

〈鳥取民藝美術館〉
■鳥取県鳥取市栄町651
■0857-26-2367
■10:00~17:00/水、祝の翌休

郷土料理と民芸を味わおう

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民藝作品を販売する〈鳥取たくみ工芸店〉、郷土料理を民藝の器と空間で味わえる〈たくみ割烹店〉も隣接。鳥取民藝を中心に、陶器、和紙、玩具ほかの作品を売る〈鳥取たくみ工芸店〉。

〈鳥取たくみ工芸店〉
■鳥取県鳥取市栄町651
■0857-26-2367 10:00~18:00)
■水、祝の翌休

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ランチにオススメなのは〈たくみ割烹店〉で人気の「鳥取和牛みそ煮込みカレー」。スープやサラダとセットで1,080円(税込)

〈たくみ割烹店〉
■鳥取県鳥取市栄町652
■0857-26-6355
■11:30~14:00LO、17:00~21:00LO(日祝~20:00LO)
■第3月休
■60席/禁煙

(Hanako1160号掲載:photo : Ayumi Yamamoto Suzuki text & edit : Chiyo Sagae)

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