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インスタ映えな簡単手作りお菓子「材料も手順も3つだけ」パブロバ作りに親子で挑戦!

  • 2018.8.16
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「世界一の朝食」が評判のカフェbillsでも人気メニューとなり、海外在住経験者やトレンドに敏感な人からジワジワと注目され始めている「パブロバ」。

オーストラリアやニュージランドでよく食べられているこのスイーツは、卵白を使ったメレンゲ菓子の仲間。好きな形に焼いて好みのフルーツやトッピングをのせれば完成するので、親子で楽しく作るのにピッタリです。日本で初めて「パブロバ」を丸一冊テーマにしたレシピ本を出版した太田さちかさんに、親子でパブロバを作るコツをうかがいました。


お話をうかがったのは…

太田さちかさん

パリサンジェルマン・デ・プレで過ごし、エコール・ド・リッツ・エスコフィエスなどで製菓を、京都造形芸術大学大学院で芸術について学ぶ。ケーキデザイナーとして企業やウエディングなど、パーティー用のオーダーメイドケーキやお菓子を製作するほか、独自の世界観あふれるレシピを雑誌・ウェブなどで披露。また芸術教育士という一面も持ち、子どもとママのための製菓クラスやワークショップを展開する「My little days」を主宰している。9歳、7歳、4歳の3児のママ。ウーマンエキサイト公式ブロガーとして製作したケーキや日々のくらしを発信中。



■パブロバってどんなお菓子?


パブロバは、低温のオーブンでゆっくりと焼いたメレンゲの土台にホイップクリームと季節のフルーツを盛りつけたスイーツ。「瀕死の白鳥」で有名な20世紀初頭のロシア人バレリーナ、アンナ・パブロバが愛したことが名前の由来となっています。

「必要な材料は卵、砂糖とひとつまみの塩だけ。この3つは大体どのご家庭にもいつもありますよね? ケーキ作りの定番材料である小麦粉もバターも必要なくお財布にもやさしいお菓子です。

焼き型も使わず自由な形に作って、好きなものをトッピングして楽しめます。幅広くアレンジが効くので、パブロバなどメレンゲ菓子を作れるようになると、手作りお菓子の幅が一気に広がります」(太田さん)

親子で楽しく作るのにもピッタリだそうです。

■簡単3ステップ! 子どもとパブロバを作ってみよう!

材料もシンプルなパブロバは作り方もシンプルで、生地を作る、焼く、飾るの3ステップだけ。生地作りもハンドミキサーがあればなんと5分ほどで完成するそうです(ブレンダ―や手作業でも労力はかかるけれど作れます)。

注意したいポイントは砂糖(グラニュー糖)を分けて入れるタイミングと、生地がしっかり角が立つまで泡立てることだけ。その2点だけ注意すれば失敗知らずに作れます。

それでは3ステップを太田さんにご紹介いただきましょう。

<材料>
卵白 2個分
グラニュー糖 100g
塩 ひとつまみ

<作り方>
1、生地を作る

卵白に塩ひとつまみを入れて、ハンドミキサーで泡立て、グラニュー糖を3回に分けて加えます。小さな子どもにハンドミキサーを持たせる時は、重そうだったら一緒に持ってあげたり、器具の扱いに注意してあげましょう。


ポイント1:グラニュー糖を入れる3回の目安


全体が白っぽくなってきた時に小さじ1杯(画像左)、泡がきめ細かくなってつやが出てきたら50gを加えてさらに泡立てる(画像真ん中)、生地がハンドミキサーにからみつくくらいのかたさになったら残り全部(画像右)。

ポイント2:生地のかたさ


角がしっかり立つまで、さらに泡立てる。

2、焼く

オーブンシートをしいた天板の上に生地を好きな形に落とし、100℃に予熱をしたオーブンで約2時間焼きます。この時に、子どもが自分で形を決めて好きなように作ったら、工作気分でワクワク間違いなしです。


「焼くというよりは水分を飛ばす感じなので、焼き上がりにすぐにオーブンから取り出す必要はなく、しばらく入れっぱなしでも大丈夫です。本当に気楽に作れるお菓子なんです」(太田さん)

3、飾る

焼きあがったメレンゲにたっぷりのホイップクリームと好みのフルーツをのせたら出来上がり! ここでも子どもの好きなフルーツを自由に選び、飾りつけも子どもに任せたら、子どもは思い思いに作ります。


「パブロバは『こうしなくてはいけない』と決まったルールはないので自由に楽しみながら作ってほしいですね」(太田さん)




■夏の自由研究にも! いろいろ広がるパブロバ

ところで、子どもに料理などのワークショップを通してアートを教える「芸術教育士」としても活躍している太田さん。日頃ワークショップでは、子どもがじっくり観察してそれを言葉で表現することを大切にしているそう。

「そのお子さんならではの個性を感じる表現がワークショップではたくさん出ます。自分が作っているものをよく観察して、それを言葉で表現する力を育んでいます」。そんな太田さんならではのパブロバの楽しみ方も教えていただきました。



1) 工作のように自由に楽しむ
メレンゲ土台の形、クリームの塗り方、トッピングの種類など、パブロバは自由な発想で工作のように創作できます。子どもの豊かな発想で「世界でただ一つのパブロバを作ってみましょう! 最初に「こんなパブロバを作りたい!」とデザイン画を描いてみるのもおすすめです。



2) 色を楽しむ
パブロバの魅力はなんといっても、メレンゲ土台の真っ白な色。この美しい白に、素材感の異なるホイップクリームの白を重ねて色を観察したり、カラフルなソースを作って色の重なりを楽しむこともできます。

「パブロバ作りのもうひとつの目的は『色を楽しむこと』だと思っています」と太田さんが話すように、食材でいろいろな色を作りだして楽しめます。

3) 自由研究にも最適! パブロバを科学する
「料理って科学なんですよね」と話すように、液体である卵白を泡立てて砂糖を入れると、色も白っぽくなってきて、かたくなっていきます。このように状態が変化するのを観察して、お菓子作りに科学的要素を足し、バージョンアップした自由研究もできます。

簡単に作れて、おいしいだけでなく、いろいろ学べてしまうパブロバ。最後に太田さんにインスタ映え写真を撮るコツを聞いたところ、「映える写真にするポイントはソースのタレ感」だそうです。

ぜひ親子で「世界で一つのパブロバ作り」に挑戦してみてはいかがでしょうか?

参考図書:
「メレンゲのお菓子 パブロバ」(立東舎)
著者 太田さちか 1,512円(税込)

(まちとこ出版社)

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