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子育ての呪いワード「悪意がないけどイラッとくる…」うまい切り返しはある?

  • 2018.8.14
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子どもを連れて出かけた先で、人からかけられた言葉に「むむっ」とした経験はないでしょうか? 悪意があって言ったわけではないと思うけれど、なぜかスッキリしない。それは時として呪いの言葉ように長く消えずに残ってしまうことがあります。

今回は、言っている本人には悪意のない(だからタチが悪い)「呪いワード」と、その切り替えし方について考えていきましょう。

■子育てママがモヤッとする「呪いワード」とは?

子育てをしていると、ほかの人からいろいろな言葉をかけられますよね。そんな言葉たちを大きく分類してみると下記にようになります。

1.食育、しつけ系

「子どもなのに、あんまり食べないのね」
「(子どもが1歳くらいのママに)オムツとれそう?」
「母乳やめたの?」
「おっぱいで育ててるの?」

2.働くママに対して

「幼稚園までは一緒にいてあげたらいいのに」
「働いているの? 子どもがかわいそうよ」

3.ライフスタイル全般

「いいわね、今からって感じで。たくさん生みなさいよ~」
「今のお母さんは本当に楽でいいわよね」
「(ベビーカーに乗った子どもを見て)最近は便利よね、私たちの時はなかったわ」

分類別に振り分けると、それぞれ多くの「呪いワード」があることが分かります。子育て中のママなら、1つや2つ、自分も同じようなことを言われたという心当たりがあるのではないでしょうか。




■イラっとする呪いワード「うまい切り返し方」



前述したワードは悪意なく発せられていることが多く、言っている本人は、鈍感なタイプが多い印象です。でも、こうした無意識の悪意はいちばん人を傷つけます。こうした相手には、これ以上、切りこませない言葉や態度でかわしていくのがおすすめです。具体的に説明していきましょう。

1、食育、しつけ系「呪いワード」には…
「そういうの昔とはかなり変わってきてますよ」

母乳やミルク育児、オムツ卒業などの考えは、時代によって変わっていきます。気になることを言われたら「そういうの昔とはかなり変わってきてますよ」と返しましょう。そうすることで暗に「あなたの考えはもう古いんですよ」と伝えることができます。

2、働くママに対しての「呪いワード」には…
「今は仕事しているお母さんのほうが多いですからね」

昔は結婚すると仕事をやめる女性が多かったという背景があります。その時代設定のまま、仕事で子どもといられないことは、かわいそうなことだと思い込んでいる人には「今は仕事しているお母さんのほうが多いですからね」と返します。こちらも「今は昔と違います」というメッセージを暗に伝えることになります。

3、ライフスタイル全般「呪いワード」には…
「ありがとうございます。おかげさまで助かってます」

子育てに役立つグッズ、サービスが多様化して、仕事と子育てで手いっぱいのママにはおおいに助かる時代になりました。その恩恵を受けられず、今の子育ては楽でいい。自分は苦労してばかりだったという人には「ありがとうございます」「おかげさまで助かってます」と返します。今の時代に子育てできてラッキー! あなたは残念でしたね、と優越感にひたるような気持ちでも良いですね。

すべてに共通して大切なのは、終始にこやかに対応することです。そして「そういう方もいらっしゃいますよね」「そういう考えもありますね」と早々と話を終わらせること。そうすることで「私、今の状態に困ってないので」と言外に主張することができるでしょう。

■「呪い」と感じてしまうのは「自分にも原因あり?」

実はこうしたワードに反応してしまうのは「自分自身が気にしているから」という一面があります。「まだオムツがとれなくて心配」「子どもを預けてまて働いていいのだろうか…」そんな迷いや不安がどこかにあるのかもしれませんね。

人から言われた言葉を「呪いワード」に感じたは自分の気持ちに気づくキッカケをもらえたと思いましょう。イラッとした時は「私はこういうことを今、気にしているんだな」という気づきをもらったと考えます。

例えば「今のお母さんは楽でいいわよね」というワードに「むむっ」と思うのは「子育ては楽しちゃダメ。髪を振り乱して育児するのが良いお母さん」という思い込みがあり罪悪感を感じているのかもしれませんね。

育児に正解はありません。「呪いワード」は自分の気持ちを理解する材料ととらえ「気を張りすぎていたのかもしれないな」「もっと力を抜いていこうかな」と自分を受け入れてあげましょう。子育てはママの気持ちが安定しているのがいちばんだと私は思います。

(佐藤栄子)

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