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【女子のばんそうこう】結婚の前に…男のココ、見極めないとヤバい。(前篇)

  • 2018.8.10
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「離婚話が持ち上がっててね」

三軒茶屋の三角地帯の焼き鳥屋。数年ぶりに会ったAちゃんが開口一番こう言ったので、私は生中を吹きそうになった。

会ったのは彼女の結婚式以来。それから今日までの間にAちゃんは子供を授かり仕事復帰してバリバリ働いており、ママになってもその美貌とスタイルは全く変わらない。

「いや、離婚だと何かと損だから未亡人になりたいんだよね…ほんと死んでくれないかな」

ちょ待って待って待って。私が最後に見たあなたは最高に美しくて幸せな新婦姿だからさ…脳内の処理が全然追いつかないんですけど…。

とりあえず話を聞いていくと、どうやらAちゃんは夫の「変わらなさ」に愛想が尽きており、夫は「いい奥さんだった彼女が変わってしまった」ことにお手上げ状態になっているようだ。

「子供ができる前は私が家のことも頑張らなきゃって思ってた。お互い同じくらいに仕事が終わっても、私はすっ飛んで帰ってごはん作ったり片付けたりしてね。彼が帰ってきて見るのは、キレイになった部屋のソファでくつろぐ私なわけよ。それが急に泣いたり怒ったりするようになったからさ…子供できたのにそのままでいられるわけないじゃん!!」

Aちゃんの夫は別に「妻はこうあれ」と言うわけではない。彼女が育児に追われていて彼のメシがなくても怒りはしない。自分で何とかするのである。でも、

「こっちは子供見ながら立ったままご飯かっ込んでるのに、一人分のコンビニ弁当とビールだけ買ってきて勝手にのんびり食べてる。そんな人に『おかえりー♡』とか笑顔で言える??」

それなのに「時短勤務のAちゃんよりも遅くまで働く俺の方が大変」と言うらしい。

最初は「まあ早まるな」と言おうとしていた私だが、次第に「わ か る !」とうなってジョッキを机に打ちつける回数が増えていく。

しっかりした目で素敵な伴侶を選んだはずなのに、結婚生活が進んでいくにつれ「こんなはずじゃなかった」が増えていき、どんどん溝ができてしまう。特に妻たちの根本的な不満は「夫が変わらない」ことである。このケース、ほんっとに多い。古くさい「仕事至上主義」が変わらないのと、「独身男→夫→子を持つ親」と立場が変わっているのに中身が全く変わらないこと、両方だ。

「人は変わらない、変えようとしても無理!」という人もいる。もちろん本質は変わらないかもしれないが、誰かと協力して生きていく上で「発言ややり方を変える」ことくらいはできるだろう、大人なんだから。
女性はいまだ「結婚したら家事育児は自分がメインにやらねば」という呪縛からは逃れ切れていない上に、子供が産まれれば否応なしにすべてが激変するから、結婚を機に働き方も暮らし方も意識も、おのずと変わっていく。なのに、病める時もすこやかなる時も共にと誓った伴侶が、独身時代と対して変わらない意識でのほほんとふんぞり返ってりゃ、そりゃ「旦那 死ね」で検索もかけたくなったりするわな…。

東京医大の「女子受験生を一律減点」もそうだけど、日本という国はいまだむちゃくちゃ根強い男女差別が残っていることが最近どんどん可視化されている。
アラサーくらいの男性と話すとジェンダー観や働き方に関する価値観はとてもフラットで、時代は変わったなあとうれしくなるのだけど、そんな彼らでも根っこには思わぬ偏見がくっついてたりする。それは一見したら分からないので、泥つきのほうれん草を買った時みたいに茎の根元をかきわけてそこにこびりついてる泥をしっかり見つけないといけない。

長い長い結婚生活。その年月の間に、最初大事だと思われたスペックの数々はどうでもよくなってくる。かわりに別のものが夫婦の間には大事になってくるのだ。

というわけで、結婚を考えている皆さんに既婚女たちが血を吐きつつおくる(いやだな…)「結婚するなら男性のこういう部分に注目しよう」をつづりますので、後篇をお楽しみに。

Written by こんどうあゆみ

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