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乾燥バナナと黒バナナでは栄養素が変わる!? バナナに秘められた健康パワーと食べ分け術

  • 2018.8.8
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白いテーブルに置かれたバナナの画像

食べ方で変わるバナナの栄養素

キッチンでバナナを食べている女性の画像

7月3日放送の「林修の今でしょ! 講座」(テレビ朝日系)では、バナナが持っている健康パワーに注目。バナナの色や栄養についての正しい知識や、おいしく食べられるレシピなどが取り上げられました。

バナナのパワーについて教えてくれるのは、東京女子医科大学の市原淳弘先生。バナナには血圧の上昇を抑える「カリウム」という成分が豊富に含まれており、血管の老化を防いで脳卒中などのリスクを低下させる働きがあるそう。1日のうちでもっとも血圧が上がりやすいのは朝なので、朝食として食べるだけでも効果的。カリウムにはとりすぎた塩分を排出してくれる作用もあり、同じ効果のあるカルシウムと一緒に食べるとさらなる効果が得られますよ。

バナナは食べ方によってとれる栄養素の量が変わるため、必要な栄養に合わせた調理方法を把握しておくことも大切です。生のままだとビタミンが多く、冷凍するとポリフェノールの量がアップ。熟して黒くなったバナナは酵素の量が増えるので、皮の5割ほどが黒くなったバナナを食べるといいでしょう。

バナナの栄養素は体の健康だけでなく、心の健康にも影響が。トリプトファンという成分は“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンを増やし、寿命を延ばす効果が期待できるよう。トリプトファンは体内でつくれないので、食べものから摂取する必要があります。

バナナの食べ分け術

着の器に盛られたバナナチップスの画像

バナナを温めるとビタミンの量が減りますが、反対に腸内環境を整えるオリゴ糖が効率よくとれるように。東京大学医学部附属病院の伊藤明子先生は、朝食にピッタリな「シナモンバナナトースト」のつくり方を教えてくれました。

バナナを輪切りにしたら、食パンにバターを塗ってバナナを隙間なく並べます。シナモンパウダーをふりかけてオーブントースターで焼いたらできあがり。シナモンは抗酸化力がトップクラスのスパイスなので、毎日食べれば血管を健康に保てるはず。

カリウムをより多くとるためには、乾燥させたバナナチップスがおすすめ。市販されているものには砂糖がまぶしてあるので、自宅でつくったものでもOKですよ。自家製バナナチップスのつくり方は、バナナを厚さ約5mmにカットして2~4日天日干しにするだけ。干物用のネットなどを使えば、簡単につくることができます。

続いては、編集部おすすめのバナナレシピをご紹介します。

 

 

バナナと白玉のココナッツデザート

バナナと白玉のココナッツデザート

<236kcal>

■材料(2人分)■
バナナ 1本
キウイ 1個
白玉粉 90g
ココナッツミルクパウダー 60g(1袋)
砂糖 50g
水 390ml

■つくり方■
(1)鍋にココナッツミルクパウダー、砂糖、水300mlを入れて一度煮立て、粗熱をとって冷蔵室で冷やしておく。
(2)ボウルに白玉粉を入れ、水90mlを少しずつ加えて練り混ぜ、耳たぶ程度の硬さにする。ひと口大に丸めて、熱湯でゆでる。いったん沈んだ白玉が浮いてきたら、さらに30秒ほどゆでて冷水にとる。
(3)バナナは皮をむいて輪切り、キウイは皮をむいてひと口大に切る。器に、水けをきった白玉、各果物を盛り、(1)を注ぐ。

 

いちごとバナナのマフィン

いちごとバナナのマフィン

<1個149kcal>

■材料■
いちご 8個
バナナ 1本
バター(食塩不使用)60g
卵 1個
砂糖 80g
牛乳 60ml
薄力粉 130g
ベーキングパウダー 小さじ1

■つくり方■
(1)いちごはへたを取り、バナナは皮をむいて、それぞれ飾り用に4~5枚の輪切りにし、残りは1cm角に刻む。バターは、湯せんにかけて溶かす。オーブンは170度に予熱する。
(2)ボウルに卵、砂糖、牛乳、溶かしバターを入れて泡立て器で混ぜる。
(3)薄力粉とベーキングパウダーを合わせて(2)にふるい入れ、さらに混ぜてなじませる。
(4)(3)を別のボウルに分けて、2等分する。各果物は飾り用を残して、ひとつにはいちご、もうひとつにはバナナを入れて混ぜる。
(5)プリンカップにペーパーカップを敷いて用意し、(4)の生地をそれぞれ入れ、飾り用の果物をのせる。天板に並べ、170度のオーブンで15分焼く。

バリエーション豊富なバナナのレシピには、視聴者から「加熱しても乾燥させても栄養がとれるバナナってすごい」「生でしか食べないけどたまには調理してみようかな」「万能すぎて毎日食べたくなってきた!」と好評の声が続出しました。

バナナの食べ分け術を覚えておけば、デザートのレパートリーにも役立つかも。積極的に食べて、いつまでも健康な体でいたいですね。

文/プリマ・ドンナ

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