1. トップ
  2. グルメ
  3. エディターたちがセレクトする“夏のおもたせ”。

エディターたちがセレクトする“夏のおもたせ”。

  • 2018.8.4
  • 696 views


エディターたちがセレクトする“夏のおもたせ”。
2018.08.04 10:00
毎年この季節になると手土産に頭を悩ませる人も多いのでは? そこでエディターたちに、いただいて美味しかったものや贈って喜ばれそうなフードを教えて、とAsk。夏のティータイムやホームパーティーにも喜ばれそうな、ちょっと気の利いた“おもたせ”リストをぜひご参考に。

暑い日は甘くてフルーティな一口サイズのスイーツを。(Mihoko Iida)


取材先などにお渡しする場合、荷物にならずに喜んでいただけるお土産を常に探している私ですが、今年の夏はパーク ハイアット 東京のペストリー・ブティックに新しく登場した「パート ド フリュイ(Pate de Fruits)」がおすすめです。


さまざまなフルーツのピュレを使用して創り上げた一口サイズのゼリーは、もともとフランスの伝統的なスイーツ。食後のチョコレートやチーズと同じような感覚で楽しむこともできれば、お茶菓子としてコーヒーや紅茶にもピッタリです。


そんなオールマイティーなスイーツに目をつけたのが、今年初めに同ホテルの新エグゼクティブ・ペストリー・シェフに就任したジェームズ・ホールハウスさん。イギリスとフランスの文化を受け継ぐカナダ出身のジェームズさんは今、日本の素材も積極的に取り入れているようです。ちなみに、今回の「パートド フリュイ」は青森産カシスとバナナや、あまおう苺と柚子など、新鮮で爽やかなフルーツのフレーバーを組み合わせています。暑さに負けないほど濃厚なフルーツの甘みと酸味がマッチして、夏ならではの贅沢です。

優しい味が魅力のさかぐちの一口あられ、極上の東京土産です。(Saori Masuda)


冷たいお手みやげが多くなりがちなこの時期、あえてそうでないものを選ぶようにしています。東京の老舗あられや、さかぐちの一口あられは、十数種類のあられが詰め合わさった吹き寄せで、それぞれの味がしっかりしているのでどんなに食べても飽きません。なかでも、私が好きなのは海苔巻きと梅。海苔巻きは海苔と醤油の香ばしさが、梅はほんのり酸っぱい香りが口のなかでふわっーと広がり、何ともほっこりする優しい味がします。


東京でしか買えないので、気の利いた東京土産にもなります。これからの時期、田舎に帰省する人にもおすすめです。

果肉たっぷりのアイスで、フレッシュにクールダウン!(Gen Arai)

パレタスのフローズンフルーツバーは撮影の差し入れでいただき、その美味しさに夢中になってから、僕の夏のお持たせ(そして自分へのご褒美!)の定番スイーツです。フレッシュなフルーツをたっぷりと使っているのが大きな魅力、真夏の太陽にはしゃぎ過ぎてちょっと疲れた体と気分も、このフローズンバーを頬張るだけでリフレッシュされて元気になります。見た目もカラフルに、いろんなフレーバーがあるのも嬉しいところ。一番いい状態のフルーツをぎゅっと凍らせたようなジューシィなフルーツや野菜は、果汁やジェラート、ヨーグルトなどと絶妙にマッチしていて、「これはどんな味なんだろう?」と、気づいたら2本、3本と手に取ってしまうくらい、それぞれに美味しさの個性があっていい感じ!


ちなみに僕のお気に入りはレモンジンジャー。パイナップル、キウイ、レモンといったフルーツにピリリと刺激的な生姜がたっぷりと入っていて、食べたあとも口の中に変な甘さが残らずさっぱりとするところが好きです。

待望の一般発売! 京都のミシュラン店「緒方」の鱧山椒おせんべい。(Yukiko Kaigo)


夏に手土産を選ぶ際は、あえてひんやり系を外して、日持ちするものを選ぶことも。京都のミシュラン2ツ星和食料理店「緒方」の「鱧山椒おせんべい」は、一度いただいて以来、その味わいの虜になった一品。もともとは常連のお客さま向けのお土産だったのが、あまりの好評ぶりに一般発売されたもので、そんな稀少さもちょっとした特別感があります。


しっとりとした食感の極上のぬれせんべいで、直径約2センチの一口サイズなので食べやすく、シェアしやすいのも嬉しいところ。京都の夏の味覚である鱧を使った特製だれがしっかりしみこんだ甘辛い醤油味と、山椒が絶妙なバランスでピリリと香り、食べ始めると、あと1個、あと1個、とつい手が伸びて止まらなくなります。口にすれば、満を辞して一般発売された理由がきっとわかるはずです。


今の時期だと冷たいお茶といただくのももちろんおすすめですが、赤ワインとも好相性なので、おつまみとしても最適。オンラインで発売しているので、東京からでも購入可能です。

目上の方へのテッパンスイーツ。HIGASHIYAの甘夏の道明寺羹。(Saori Asaka)


老舗を知り尽くした目上の方のお宅を訪れるときに重宝しているのが、HIGASHYAの和菓子。日本の四季を感じるお菓子とモダンなパッケージは、必ず喜んでいただけます。 


季節ごとに限定販売される道明寺羹は、ビターな皮が効いた甘夏が夏の定番。寒天だけでなく、道明寺粉の粒が混ざり合うモチっとした食感も好評です。冷茶や抹茶にはもちろん、甘夏の爽やかな酸味がコーヒーや紅茶にもばっちり合うので、一緒にいただく際に飲み物を選ばないのも高ポイント。 


また、HIGASHIYA定番のスティックタイプの最中と詰め合わせで贈り物にすることも。スタイリッシュな桐箱入りで、こちらも好評です。 世代が異なる方にも渡せるきちんと感と、ありきたりでない目新しさのバランスが丁度良く、季節ごとにまずはHIGASHIYAを覗きに行きます。

1缶とワインで週末が充実。マル・デ・クリスチアノの缶詰。(Toru Mitani)


この3缶と白ワインを2本を用意。例えば土曜の夕方、ちょっと早い時間からこれをつまみにカジュアルにワインを楽しむ。かなり充実すると思います。ポルトガル料理で知られるクリスチアノによる魚専門店、マル・デ・クリスチアノで購入できるこの缶詰。ポルトガル料理の定番、ピピシュ(鶏モツのピリ辛煮)やココナッツ、生姜、トマトで味付けされたアフリカンチキンなど、どれも“お酒のアテ”に最適。くさみが無くまるで作りたてのようなフレッシュさに感動します。


中でも好きなのが、イベリコ豚のパテ! 塩気と旨味のバランスが丁度よく、辛口なシャルドネなどと好相性です。以前はタコなどもあり、それを缶ごと茹でてみたらそれも本当に美味しかった(シーズンによって変わるようです)。金額は1缶600〜800円くらいで手頃。家で気軽にポルトガル時間を過ごせる、幸せな缶詰です。

レイドバックな実力派。暑気払いのビオワイン(Maya Nago)


ホームパーティなどにお呼ばれした時に必ず向かうのが、直球な店名にもグッとくる外苑前のワイン専門店「DIVE TO WINE」。知識豊富な店員さんに選んでもらうワインは、いつもハズレがなく、とても頼りになる存在です。そこで最近出会ったのが、夏になるとどうしたって飲みたくなる辛口ロゼとオレンジワイン。どちらももちろん、ビオ。


左のボトルは、「Ça s’arrose(さあ、祝杯しよう)」という名がパーティにぴったりな、ロワールのロゼ。最近は日本でも市民権を得つつあるとはいえ、美味しいロゼは、まだまだ希少。右の牧歌的なパッケージは、イタリアの小さな村でビオディナミ農法でつくられたオレンジワイン。ギフトにボックスワインとは、やや色気に欠けますが、その名も「ベスト・ワイン・イン・ボックス世界大会」で2年連続グランプリに輝いた実力派。3リットルという大容量ゆえ、大勢が集まる場に、妙な安心感が生まれます。

Photos: Daigo Nagao Editor: Rieko Kosai

元記事で読む
の記事をもっとみる