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現役最高齢テレビディレクター89歳人生最後の仕事

  • 2018.8.2
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BS12スペシャル「核の記憶 89歳ジャーナリスト 最後の問い」は、8月4日(土)夜7時から放送
KADOKAWA

【写真を見る】壇ふみが優しい口調でナレーションを担当

BS12 トゥエルビでは8月4日(土)夜7時より、BS12スペシャル「核の記憶 89歳ジャーナリスト 最後の問い」を放送する。

日本で現役最高齢のテレビディレクターといわれる鈴木昭典、89歳(1929年/昭和4年生まれ)。1950年代に大阪テレビ放送(朝日放送と合併)に入社。インドネシア残留日本兵を追った「ジャピンド」(1964年)、その後をたどった「ジャピンドII」(1982年)、「TOKIOの夏ー循環器病センターの報告ー」(1980年)の他、数々の昭和史を検証する番組を手掛けた。

退職後の1988年には制作会社「ドキュメンタリー工房」を大阪市に設立。その代表作に、連合国軍総司令部GHQ関係者を取材し憲法の制定過程を追った「日本国憲法を生んだ密室の九日間」(1993年)がある。

ドキュメンタリーを60年以上作り続けてきた鈴木が、人生最後の仕事として取り組んできた今作「核の記憶」。

番組のきっかけは、日本から遠く離れたニュージーランドで「ヒロシマ・デー」という催しが70年以上続いていると耳にしたことだった。

現地に向かった鈴木は、ニュージーランドも多くの被ばく者を抱えている事実を知る。ニュージーランド、タヒチ、広島、長崎と取材を続ける中で目にしたのは、核実験が残した失われざる記憶だった。

【写真を見る】壇ふみが優しい口調でナレーションを担当
KADOKAWA

「核の記憶」の番組ナレーターを務めたのは、女優・檀ふみ。「ジャーナリストとしてたぎるような熱い思い」を鈴木から感じたことを打ち明ける。

「今はインターネットで調べたり連絡を取ったり、デスクに座ったままのお手軽な取材も可能になりましたが、とにかく自分の足で歩き、自分の目と耳で確かめて、綿密にメモを取りつつ取材を進めていくという、鈴木さんの変わらぬ姿勢に胸を打たれました。

まだまだ掘り下げていきたいテーマをたくさんお持ちのようです。ご自身が現場に足を運ばなくても、その情熱をもってすれば、多くの人を動かすことができる。鈴木さんのマグマを、ぜひ後の世代のジャーナリストに伝えていただきたいと、切に思いました」と。

そして、「広島や長崎のことは、ある程度は理解しているつもりでしたし、南太平洋の核実験についても、全く知らないわけではなかったと思います。

でも、あの美しい南の島々が、繰り返し行われた核実験でこんなにも深く傷ついていることは、この番組を通じて初めて知り、ショックを受けました。広島や長崎で終わったのではない。世界各地で核被害が広がっているという現実は、非常に重い投げかけです。

番組の中でニュージーランドの方々が、『核廃絶に向けての状況を変えていくのは、自分たちの思いがあってこそ。日本の憲法9条が、その原動力となっている』と言っていたのが印象的でした」と番組が包含するメッセージを解説する。

構想、企画から2年。病とも闘いながら、各地の核被害状況を取材し、被爆者の現実をカメラに収めた89歳ジャーナリストが放つ思いを受け止めたい。(ザテレビジョン)

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