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アリアナ・グランデが抱えているPTSDとは?

  • 2018.7.27
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Women's Health

「これを泣かずに話せるようになるとは思えない」とアリアナ。

アリアナ・グランデはイギリス版Vogueとのインタビューの中で、2017年5月、英国マンチェスター・アリーナでのコンサート中に起きた爆弾テロの直後から、心的外傷後ストレス障害 (PTSD) を抱えていることを明かしたそう。

PTSDは、精神的な痛手となる出来事によって引き起こされる心の病で、フラッシュバック、悪夢、重度の不安などの症状を伴う。

このインタビューの中でアリアナは、彼女の不安神経症歴も打ち明けたみたい。

2017年5月、彼女のコンサート会場で自爆テロ犯が爆発装置を起動させ、22名が亡くなり、59名が負傷した。

「とてもたくさんの人が、これほどまでに過酷な、とてつもない喪失に苦しんでいることを思うと、うまく話せない。でも、うん、(私がPTSDなのは) 間違いない」。

彼女はまた、事件後に自分の苦悩を語ることにさえ、計り知れない罪の意識を感じるという。「あの現場にいた多くの家族やファンも、一人残らずものすごい衝撃を受けたはず。一番大事なのは時間。自分の経験を話すのですら、どうかと思う。何も言わずにいるべきなんじゃないかって」

PTSDとは?

アメリカのメイヨー・クリニックによると、この心の病は、非常に恐ろしい出来事を経験あるいは目撃することで引き起こされる。PTSDを抱える人には、フラッシュバック、悪夢、重度の不安、PTSDを誘発した出来事に関する制御不能な思考といった症状が見られるそう。

また、PTSDは想像以上に一般的。米国退役軍人局のデータによると、人口の最大8パーセントは生きている間に一度はPTSDを経験し、どの年にもPTSDを抱える成人が約800万人いる。PTSDは男性よりも女性に多く、米国退役軍人局は、女性のおよそ10パーセントが人生のどこかのタイミングでこの病気を発症するとしているらしい。

PTSDは誰にでも起こりうる。でも、メイヨー・クリニックによれば、忘れられないほど衝撃的な経験の後にPTSDを発症する確率を高めるリスク要因があり、これには過去の不安神経症や鬱病、薬物の乱用歴が含まれるという。

アリアナは爆破事件のずっと前から不安神経症と闘っており、インタビューでも 「不安なのが私の不安」 と語った。「ずっと不安神経症と生きてきたけど、みんなそうだろうと思ったから言わなかった」

メイヨー・クリニックによると、PTSDと診断された場合、最初に受ける治療は大抵セラピー。でも、症状を改善するために抗鬱剤や抗不安薬が処方されることもあるそう。

PTSDと不安神経症はさておき、アリアナはテロ事件の被害を受けたたくさんの家族を懸命に支えてきた。昨年6月には、マンチェスターで『One Love』追悼コンサートを開き、爆弾テロの被害者と遺族のために資金を募った。

今年5月には、マンチェスター爆弾テロの被害者への追悼の意を込めて、耳の後ろに働きバチのタトゥーを入れた。 (Manchester Evening Newsいわく、働きバチは最もよく知られたマンチェスターのシンボルのひとつ)

アリアナは、自身のPTSDの詳細も、症状にどう対処しているのかも語らなかった。しかし、「これを泣かずに話せるようになるとは思えない」 と心の内を述べ、あの悲劇が彼女に深刻な影響を与えたことを明らかにしたそう。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

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