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和の魅力に満ちた隠れ家ベーカリーで、四季を味わう。

  • 2018.7.26
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賑やかな中華街から一歩路地裏に入ると出合える特別なベーカリー「のり蔵」。心和むおもてなしを、小さなパンに閉じ込めて。

まるでひな壇のように、漆器の上に丁寧に並べられた総菜パンの数々。手の込んだちりめん細工など、毎月替わるという可愛らしい装飾コーナーも必見。

中華街の喧騒から離れた、静かな路地裏。地元客が吸い込まれるように入っていくのは、まるで京町家のような佇まいの一軒。格子戸を開けると、漆の盆に美しく盛られたパンが出迎えてくれる。

三宝や桐箪笥、小さなパンを引き立てるこだわりに満ちた和のディスプレイもさることながら、並ぶパンにも和へのこだわりが。「春よ恋」「ハルユタカ」など北海道産の小麦粉をはじめ、季節の食材には極力、国産を使用。シラスやナス、味噌、海苔、山椒などの和の食材が、もっちりとしたパンに見事にマッチする。和食を食べるように、それぞれに季節が感じられるのも魅力だ。

ひと口サイズのシンプルな「アンチョビオリーブ」や「のり・トマト・ベーコン」は口に入れた瞬間、見た目と相反する華やかな旨味が広がり、思わずお酒に手を伸ばしたくなる。オープンから4年、オーナーの手が作り出す和の安心感とうれしい驚きに満ちたパンは、路地裏にたくさんのファンを引き寄せている。

右から時計回りに、「塩バター」各¥180、「のり・トマト・ベーコン」¥190、「アンチョビオリーブ」¥190、卵と牛乳を練り込んだ「煉瓦」¥100

店舗奥の厨房で焼かれた北海道産の小麦粉を使った食パンが、いい香り。もっちりとした食感の食パンにはファンも多い。食パン(1斤)¥350

スイスやフランスなどでの修業を経て、4年前に地元・横浜に待望の店をオープンさせたオーナーの安部さん。生産者の思いも届けたいと真摯な姿勢で作るパンはどれも、日本人の心に届く優しい味。

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