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完璧な妻だとどうして夫は疲れるのか? あなたの「クタクタぼろぼろ」度をチェック【リアル・モンスターワイフ、再び 第22回】

  • 2018.7.23
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仕事をバリバリ頑張り、家事にも一切手抜きなし。旦那様はさぞかし幸せかと思いきや、夫婦仲はイマイチ…。前回ご紹介したのは、そんな亜紀さんのケースです。

亜紀さんは、母親が専業主婦でした。母親は家事全般が得意で、家はいつでもピッカピカ。毎日おいしい料理がテーブルにズラリとならび、洗濯物がたまっていたことなど一度もなかったといいます。そのため、そんな家庭が亜紀さんの頭に「標準」としてインプットされていました。

ここが間違いの原点です。

母親が若い頃とは、時代がまったく違ってきています。「良妻賢母」のスタンダード感覚を臨機応変にシフトしていかなければ、自分自身を圧迫し、夫婦生活に亀裂を招きます。

亜紀さんは、フルタイムで働く現代女性。プロ主婦であった母親の家事のレベルを目指していては必ず無理が出てきます。それでも努力家の亜紀さんは「もっと頑張らなければ」と考えます。「上手に手を抜く」「もっとラクに暮らせる方法を考える」という発想がないのです。

夫の隼人さんはいつも亜紀さんに協力したいと思っているけれど、「何でも自分でやらなきゃ」「人に助けを求める=自分のいたらなさを露呈する」と亜紀さんは感じてしまう。夫の申し出をありがたく受け入れることができません。つまり頑固なため、時にやり方を変えたほうがスムーズにいくということを受け入れられないのです。

有能で真面目な頑張り屋さんほど、陥りやすいこのパターン。あなたは大丈夫ですか?


■「バリキャリ系モンスター クタクタぼろぼろ」度チェック

ここでは、あなたの「バリキャリ系モンスター クタクタぼろぼろ」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?

1. 昔から「真面目が取りえ」だ。

2. 小学校、中学校で「頑張り屋」「努力家」と評されてきた。

3.やればできることを「面倒だから」といってやらずにすませるなんて負けだ。

4. 実家の母親は家事力が高いタイプだ。

5. 何でも自分でこなす自信があるので、人に頼みごとをしない。

6. 誰かから援助の申し出があると「自分がいたらないからだ」と、わが身を責める。

7. 自分のことは自分でする

8. 「苦労しながら頑張る」ことが美徳であり、「ラクをする」のは怠惰だと思う。

9. 友だちからの遊びの誘いに気安くのらない。

10. 計画通りに運ばないと怒りがわき起こる。



■あなたの「クタクタぼろぼろ」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果

「バリキャリ系モンスター クタクタぼろぼろ」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。

○の数が3個以上6個未満は、クタクタぼろぼろ度「C」(何でも一人で抱え込み、くたびれ始めていませんか?)

○の数が6個以上8個未満は、クタクタぼろぼろ度「B」(「お疲れ顔」が標準状態になっています)

○の数が8個以上は、クタクタぼろぼろ度「A」(常にクタクタ。疲労感や不満が全身からにじみ出て、家庭の空気もどんより)


亜紀さんの世代は、母親が専業主婦であることがまだ多かった世代です。現代社会で男性と肩を並べてバリバリ働きながら、家庭では専業主婦の母親がこなしていた家事のレベルを追求してしまう。特に、母親の家事レベルが高かった場合ほど、その傾向が強いでしょう。多くの現代女性が、こうした苦境におちいっています。

亜紀さんも、どんなに忙しくても「夫が掃除や洗濯をしている姿など想像できなかった」「夫に家事を頼もうとなどとは考えられなかった」と言います。

けれど、疲労とストレスは蓄積する一方。家庭の空気が悪くなり、夫婦ケンカも増えました。亜紀さんがいつも疲れていて不機嫌なので、甘い雰囲気になどなりようもありません。2人で過ごす楽しい時間も、もちろんセックスやスキンシップも長い間ありません



そんな状況に我慢できなくなった夫の隼人さんが、ある日ついに…お掃除ロボットを購入してきたそうです。

「私がやるからいいのに、こんなムダ使いして!」「私のやり方じゃダメってこと?」と、その日はまたケンカになったそうです。

ところが、いざお掃除ロボットを使ってみると、その便利さにすっかり魅了されてしまった亜紀さん。これに気を良くした隼人さんは、食洗機や乾燥機付き洗濯機の購入も提案。亜紀さんも前向きに検討中とのことです。

「『大変でも我慢して頑張っている自分』こそえらい」「苦労してこそ評価される」…そんなおかしな考え方にとらわれていたのかもしれません、と亜紀さんは言います。

「1人で完璧にこなすけれど、いつも疲れていて不機嫌な妻」と、「ラクに暮らせる方法をうまく見つけて、いつでもゴキゲンな妻」。どっちになるも、妻次第です。

(三松真由美)

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