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ひな祭り女子会で開運しちゃう? オトナ女子の正しい「桃の節句」の過ごし方

  • 2015.2.26
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ひな祭り女子会で開運しちゃう? オトナ女子の正しい「桃の節句」の過ごし方

もうすぐひな祭り…といっても、「もう子どもじゃないし」とテンション低めのあなた。実は、ひな祭りはもともと「女の子の健やかな成長を願う日」ではなく、まったく違う風習だったこと、知っていますか? 今回は、意外と知らないひな祭りのルーツと、オトナ女子のための過ごし方を紹介。上手に活用すれば、開運だってできちゃうんです。

●ひな祭りのルーツは古代中国の「上巳節」

ひな祭りの起源は、古代中国の「上巳節(じょうしせつ)」。3月の最初の巳(み)の日に行われた、邪気をはらうための行事だったのです。季節の変わり目は邪気が入りやすいとして、水辺で体を清め、桃のお酒を飲んで邪気をはらっていました。

一方、日本でも、田植え前の大事な時期としてこの時期に身を清める風習がありましたし、紙などで作った人形(ひとがた)、形代(かたしろ)に自分の災いや穢れを移して川や海に流す「流しひな」も古くから行われていました。これらの風習と、平安時代からの公家の女の子の人形遊びである「ひな(ひいな)遊び」、中国の上巳節が結びついて生まれたのが、ひな祭りだと考えられています。

さらに江戸時代以降、ひな人形は流すものから飾るものへと変化。これは、人形作りの技術が発達したことと、平和な世になったことで、ひな人形がだんだん立派になったためです。“禊(みそぎ)の儀式”から女の子のためのお祭りに変化し、広く定着したのもこの頃です。

●ひな祭りで運気アップ! オトナ女子のための楽しみ方

さて、そんなひな祭り。オトナ女子の皆さんは、「子どものときは、親がひな祭りをしてくれていたけど、今は何もしていない」という人が多いでしょう。でも、何もしないなんてもったいない! もとは清めの儀式であったひな祭りですから、その原点に立ち返れば、「災いを落とす日」「開運の日」として活用できるんです。

まずは、ひな人形。これは穢れをはらうためのものですから、年齢は関係ありません。いくつになっても、結婚しても、飾っていいのです。自宅にあればぜひ出してみてください。ひな人形が難しければ、この時期、美しく咲く桃の花だけでも飾りましょう。季節感を味わえるだけでなく、邪気をはらう力があると考えられています。

次に、当日の過ごし方のポイントは、あなたの気持ちや身辺がスッキリするようにすることです。家の掃除をして不要なものを捨てる日としてもいいですし、昔の禊になぞらえて、また、「桃の節句」にちなんで桃の入浴剤のお風呂にゆっくり入るのもおすすめ。女子会を開いて、日ごろのストレスを発散するのもいいですね。

●ひな祭りらしいメニューで良い運気を取り入れて

さまざまないわれのある“ひな祭りならでは”の食べ物や飲み物を食べるのも、開運法のひとつ。ひな祭り女子会でも、ぜひ取り入れてほしいメニューです。

桃の節句ですから、桃のお酒や桃花酒(日本酒などに桃の花びらを浮かべたお酒)は欠かせません。桃は、中国では邪気をはらい、長寿をもたらす力がある縁起の良い果物。ひな祭りの定番である白酒や甘酒も、もとは中国で飲まれていた桃のお酒や、日本で平安時代に飲まれていた桃花酒が変化したものです。お酒が苦手な人は、ピーチティーなどでもいいでしょう。

ひな祭りには欠かせない菱餅にも、3色それぞれに意味があります。諸説ありますが、緑は大地の芽吹きや健康・長寿、白は雪や清浄、ピンクは桃の花や魔除けをあらわすとか。伝統的なものでは、ピンク色の着色には解毒作用があるとされるクチナシ、緑は魔除けとしてヨモギを使います。菱餅や、菱餅を模したゼリーなどで、色のパワーを分けてもらいましょう。

ちらし寿司も、縁起物としておすすめです。海老は長寿、レンコンは先を見通す力など、具材にもそれぞれ意味が。おめでたい具をたっぷり入れて、作ってみましょう。お吸い物には、2枚貝であることから夫婦和合の象徴とされているハマグリを。良縁を探している人は、「運命の人に出会いたい!」という願いを込めていただきましょう。

「そういえば、もう何年もひな祭りなんてしていなかった」というあなた。ぜひ今年は、ひな祭りを楽しんでみてくださいね。

<文/島田彩子>

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