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音を立てて「乾杯」してOK?飲み会で恥をかかないビジネスマナー3つ

  • 2018.7.14
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パーティーや打ち上げ、といった飲みの場で乾杯をすることも多いと思います。晴れ晴れとした気分で「乾杯!」とお酒をいただくのはいいですよね。

しかし、この“乾杯”にも気をつけないといけないマナーがあります。

そこで今回は、マナー講師であり『NPO法人 日本サービスマナー協会主催 敬語力検定 1級』の筆者が乾杯の注意点を紹介します。

1:乾杯は音を出さなくていい

乾杯というとジョッキをコツっと当てるイメージがあると思います。果たしてこれは正解なのでしょうか?

そもそも、グラスとグラスをカチリとぶつけるのは、お酒の中の精霊に魔除けをしてもらう意味があったとか……。

しかし、派手にぶつける必要はありません。そっと触れ合う程度か、胸の高さまで持ち上げるだけにするのがマナーです。

また、グラス同士をぶつけて音を出さないといけないと勘違いしている方も多いのですがこれはマナー違反です。グラスは繊細で壊れやすいものなので正式な場所では音を出すのはタブーとされています。

なお乾杯の時に音を出すより失礼なのが“仏頂面での乾杯”です。あくまでも笑顔で、祝いの気持ちを忘れないようにしましょう。どうしても音を出したい場合はビールジョッキなどの頑丈なもので軽く、というほうがいいかもしれませんね。

2:飲めなくても乾杯だけは参加する

お酒が飲めない方は水で乾杯でもいいのでしょうか? 実はこれはマナー違反です。

飲めないからと水で乾杯してしまうと、二度と会えない相手とやりとりする“水杯”につながってしまうので洋の東西を問わずNGとされています。もっとも、それが目的なのであれば問題はありませんが……。

お酒が飲めなくても乾杯のいっぱいだけはグラスビールやワイン等をオーダーしたほうがベターでしょう。乾杯のときはグラスに口をつけて飲むフリをすればOKです。

そして、周りの方にお酒が飲めないことを伝えて改めてジュースなどをオーダーしましょう。

3:コップの高さはどうする?

目上の人や取引先などとの乾杯は、グラスを相手よりも低くしておくのがいいでしょう。目上の人よりもグラスを高くしないように注意し、グラスなら両手で支えるようにして乾杯すると謙虚なイメージになります。片手でグラスを扱うと、雑な悪印象になりがちなので、丁寧なお作法を心がけたいですね。

最近ではあまりグラスの位置にこだわらない方も増えてはいるようですので、周りのムードを確認しながら臨機応変に対応するといいでしょう。

乾杯は祝いの席でのものですから、胸の高さまでグラスを掲げ、笑顔を忘れないようにしましょうね。基本的なマナーはもちろん大事ですが、相手への心遣いも忘れずに!

【参考文献】

※ 小倉朋子『グルメ以前の食事作法の常識 (講談社の実用BOOK)』講談社

※ 住友淑恵 (監修)『デキる!男のマナー事典―ビジネス&プライベート』西東社

【画像】

※ SedovaY、g-stockstudio/Shutterstock

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