“TBS版・夜の朝ドラ”日曜劇場「この世界の片隅に」をいち早くレビュー!

7月15日(日)、TBS日曜劇場『この世界の片隅に』(よる9時放送※初回25分拡大)がいよいよスタート。今回、放送日に先がけて第1話を観てきました!

こうの史代さんの同名マンガをドラマ化した本作。太平洋戦争真っ只中の昭和初期、広島県の江波ですくすくと育ったヒロインのすずが、嫁ぎ先の北條家で暮らす日常を描きます。

ここで勘違いしてほしくないのは、このドラマがただの“戦争もの”ではないということ。同ドラマは、便利になった世の中で生きる現代人に「本当の幸せとは何か?」を考えさせてくれる作品なのです。

もちろん話が進むにつれシビアな展開はあるそうですが、同ドラマの佐野プロデューサーは「日曜の夜にふさわしく、観終わった後に希望を残せるようにしたい」と言います。そしてこの作品がNHK朝の連続テレビ小説の題材に扱われそうな魅力ある内容ということから「“TBS版・夜の朝ドラ”にしたい」と意気込みを語りました。

ヒロイン・すず役を演じるのは松本穂香さん。約3,000人の応募者から抜擢されたフレッシュな女優さんです。

『この世界の片隅に』第1話は、何といってもこの松本さんの演技が注目ポイント! すずは、のんびり屋さんでいつも明るい女の子ですが、友人が落ち込んでいれば、彼女なりの優しさで包み、ピンチに遭っても前向きな言葉しか言いません。

そんなすずを演じられるのは松本さん以外考えられない……というほど役にハマっていますし、彼女を見ていると戦争中の物語なのにも関わらず“光”を感じられました。ちなみに、松本さんについて佐野プロデューサーは「素の部分ですずと近い」と言い「最初よりもどんどん役に近づいている」と絶賛しています。

脚本は『ひよっこ』や『ちゅらさん』の岡田惠和さん、音楽は宮崎駿監督や北野武監督作品でおなじみの久石譲さんが担当するなど、強力なスタッフ陣が集結。キャストも豪華で、すずの夫・北條周作役に松坂桃李さん、祖母・森田イト役に宮本信子さん……挙げればキリがありません。1話では、周作の姉・黒村径子役の尾野真千子さんが、すずの小姑としていい味を出していました(笑)。

ドラマでは、オリジナルエピソードやキャラクターも多数登場します。特にスポットを当てたいのが、原作にはない現代パートがあるということ。近江佳代(榮倉奈々さん)と恋人の江口浩輔(古舘佑太郎さん)が、東京からすずの嫁ぎ先である呉を訪れるシーンがあるのですが、これからどう物語にリンクしてくるのか楽しみでなりません。

そして、佳代たちの存在があるからこそ、原作を読んでいなかったり、アニメ映画を観ていない方でも楽しめる物語に昇華されているのだと感じました。佳代たちと一緒に「すずの人生を垣間見る」感覚で作品を観ると、より一層ドラマの世界に飛び込めるでしょう!

“戦争”はあってはならないもの。だけど忘れてはならないものです。『この世界の片隅に』は、すずという1人の女性を通して「当たり前の日常がある」という幸せを噛み締められるドラマです。ぜひ、ご覧ください!

【画像】

(c)TBS

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