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これが京都のリアルグルメ! お坊さんたちのリアルで真面目なグルメ事情。京都のお坊さんおすすめの6軒

  • 2018.7.8
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Hanako.tokyo
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2018.07.08

これが京都のリアルグルメ!お坊さんたちのリアルで真面目なグルメ事情。京都のお坊さんおすすめの6軒

意外と知られていないお坊さんたちの食生活。おすすめのお店は?行きつけのお店ってあるの? 普段聞けないリアルな話をここだけに!

今回、謎に包まれた食生活を教えてくれたのは…

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左:大西英玄(おおにし・えいげん)/清水寺 僧侶。ボストンやサンフランシスコへの留学、高野山恵光院での加行(けぎょう)を経て、2004年に清水寺入寺。13年、執事補就任。清水寺公式インスタグラム(@feel_kiyomizudera)を開設。

中央:若林唯人(わかばやし・ただと)/浄土真宗本願寺派 僧侶。光照寺副住職。フリーマガジン『フリースタイルな僧侶たち』編集長。仏教を身近なものにと、誌面で仏教を柔らかく伝えるほか、イベント「アラサー僧侶とゆるーく話す会」も定期的に開催。

右竹林真悟(たけばやし・しんご)/満誓寺副住職。『フリースタイルな僧侶たち』編集スタッフとして、2017年より連載「お寺でよくみかけるけれどなんだろ“アレ”」などを担当。これまで100以上の寺に参拝。趣味はガンダム。


若林唯人(以下、若林):僕は竹林さんたちと一緒に『フリースタイルな僧侶たち』というフリーマガジンを作っています。一般の方が僧侶に出会う機会は、ご法事とかお葬式、お寺の拝観時くらい。「よくわからないけど偉い人」というイメージ、先入観を持っている人も少なくない。だから、誌面で等身大の僧侶を取り上げたりして、仏教をもっと身近に感じてもらえたらと頑張っています。

1.〈グリル葵 〉/四条

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竹林真悟(以下、竹林):例えば、「お坊さんって肉や魚は食べられないんでしょ」と言われることがあります。でも全然そんなことはない。ミシュランにも掲載された洋食店〈グリル葵 〉の「天使の海老フライ」や「牛ロースカツ」は僕の大好物です。

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大西英玄(以下、大西):私も修行中は、肉や魚を食べないことよりも、逆に好き嫌いをしないこと、残さないこと、嗜好が偏らないということが大切だと学びました。野菜や果物だって、植物の命をいただいていることには変わりありませんからね。「天使の海老フライ3本とライスとお味噌汁セット」1,800円。刺身用の高級海老を海老フライに。自家製タルタルソースをつけて。

〈グリル葵〉
■京都府京都市下京区室町通松原上ル高辻町607-2 関ビル1F
■090-6052-2806
■11:30~13:30、17:30~20:30/水休
■20席/喫煙

2.〈ぎをん森幸〉/東山

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竹林:精進料理のイメージからか、和食以外のものを食べていて、びっくりされたこともあります。でも僕の場合、外食はほとんど中華や洋食。中華の〈森幸 〉の「レタス入りやきめし」なんかも最高ですね。新鮮なレタスの食感がたまりません。

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昭和30年から続く地元に愛される広東料理店。「レタス入りやきめし」800円は旨味と塩加減のバランスが絶妙な逸品。紹興酒は10種、料理は約40種。

〈ぎをん森幸〉
■京都府京都市東山区白川筋知恩院橋上ル西側556
■075-531-8000
■11:30~13:30、17:00~21:00/水休
■30席/喫煙

3.〈鮨割烹 なか一〉祇園

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大西:私自身はあまり進んで外食をすることはないのですが、たまに訪れる店で好きなところはいくつかあります。例えば祇園南にある寿司屋の〈なか一〉。先代が始めた店を息子さんが引き継がれたのですが、長く通っているお客さんが、新しい大将の成長を温かく見守っているのが分かるのです。そんなアットホームな雰囲気に心癒されます。

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祇園の茶屋街にある寿司割烹の名店。魚は淡路島から直送。お寿司とお吸い物のセットは予算に応じて。旬を取り入れたお吸い物は、季節ごとに訪れる楽しみに。

〈鮨割烹 なか一〉
■京都府京都市東山区祇園町南側570-196
■075-531-2778
■12:00~14:00、16:30~22:00/無休
■35席/禁煙

4.〈太郎屋 〉/烏丸

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若林:京都にはアットホームな雰囲気のお店は多いかもしれませんね。僕がよく行く〈太郎屋 〉 もそんなお店。おばんざいが豊富にあるので、他府県からお越しの方を連れて行くと京都らしいと喜ばれます。「なんだかほっこりするね」と。

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「青唐とおじゃこの炒め煮」400円や「鰊(にしん)と茄子の炊いたん」520円のほか、定番10種と日替わり5種のおばんざいが常時カウンターに並ぶ。

〈太郎屋〉
■京都府京都市中京区新町通四条上ル東入ル観音堂町473
■075-213-3987
■17:00~23:00/日祝休
■60席/禁煙

5.〈ニューエビスノ〉/京都駅

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竹林:僕ら、お酒もよく飲むんです。『フリースタイルな僧侶たち』の編集部は、取材の後なんかによく大衆居酒屋〈ニューエビスノ〉で長時間語り合っています。

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常時約70品がそろうラインナップで、普段使いできる居酒屋。名物はポテトサラダ400円。そのボリューム感と茹でたてのジャガイモにウスターソースが絡むオーソドックスな味が魅力。

〈ニューエビスノ〉
■京都府京都市下京区夷之町720
■075-351-6636
■17:30~1:00/無休
■60席/喫煙

6.〈侘家古暦堂 祇園花見小路本店〉/祇園

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大西:最後に好きな店をもう一つ。〈侘家古暦堂 〉というお店ですが、まず花見小路通というロケーションが趣たっぷりです。町家を利用した飲食店の先駆け的な存在で、伝統的な町の景観を大切にしながら、現代人の舌に合うおいしい料理でお客様をもてなす姿勢に「今とこれから」を感じます。そうやって頑張っているお店の方々を見ると、背筋が伸びる思いです。我々も見習いたいものですね。

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差し入れで芸舞妓さんに人気の本店限定「鶏カツサンド」から派生した「ふわふわ卵の鶏カツ弁当」1,050円はJR京都駅の販売所で買える。

〈侘家古暦堂 祇園花見小路本店〉
■京都府京都市東山区四条花見小路下ル祇園町南側歌舞練場北側
■075-532-3355
■11:30~14:00、17:00~23:00/不定休
■31席/禁煙

(Hanako1154号:photo : Makoto Ito, Chiaki Ogura text : Ai Kiyabu, Chiaki Ogura)

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