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東京で愛知県・知多半島の良さを発信する和カフェ「ハントコ・Cafe」

  • 2015.2.24
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東京・新富町にある「ハントコ・Cafe」は、知多半島の特産である、酢、豆味噌、たまり醤油などの醸造物を使った料理がいただける和カフェ。独特の食文化といわれる、愛知県の味を体験してみませんか。

醸造物の名産地、知多半島の魅力を味わう

東京メトロ新富町駅2番出口から徒歩4分。築地からほど近い新金橋の近くに建つ、レトロで小さな建物に「ハントコ・Cafe」はあります。店内へ入ると、ちゃぶ台が並ぶ座敷とテーブル席があり、親戚の家におじゃましたようなアットホームな雰囲気です。

オーナーの久野義明さんは、知多半島の半田市出身。知多半島は、良質な地下水と温暖な気候のため、江戸時代から醸造物の名産地として栄えてきました。最盛期の1920年代には200もの醸造蔵がありましたが、現在では6軒を残すのみ。そこで、東京で地元・知多半島の醸造物を使い、その魅力を発信すべく、店をオープンしました。

店内では、武豊町の「南蔵商店 青木弥右衛門」から赤味噌に近い味の豆味噌とたまり醤油、さらに創業200年を超え、今も半田市に本社を置く「ミツカン」の酢など、地元の醸造物を使って料理を作っています。

また醸造物だけではなく、南知多町で露地栽培を中心とした有機農業に取り組む「とりのさと農園」の、味がとっても濃厚な野菜や、日間賀島から直送される名物のタコやじゃこを使うなど、できる限り地元の食材にこだわっています。

ごはんとお酒が進む、和食メニューが豊富です

こちらでぜひ頼みたいのが、ランチメニューの「本日の日替わり定食」(950円)。この日は、食前酢としてざくろ酢、メインには玉ねぎ、ピーマン、大根などの野菜たっぷりがうれしいスズキのエスカベッシュ(南蛮漬け)、ほうれん草とターサイの生命力あふれる味が感じられる中華風おひたし、コクと甘みのある豆味噌のお味噌汁などが味わえました。ちょっぴり濃い目の味付けが愛知県の特色です。

夜には、「知多牛スジの味噌煮」(950円)、「おぼろ豆腐 たまり醤油で」(550円)など、お酒にも合うメニューが多く並びます。知多半島の酒蔵から仕入れる端麗辛口の日本酒のほか、戦前の5大ビールメーカーの1つとして知られ、今では幻となった地元産「カブトビール」の復刻版もおすすめです。

食後は焼き物の里・常滑市の急須でお茶を

ごはんの後には、同じ知多半島の常滑市で平安時代から作られている、名産・常滑焼の茶器でいただける「岐阜揖斐(いび)煎茶」(600円)をどうぞ。常滑焼は、急須などの茶器が有名で、丸みをおびた美しいシルエットが特徴。酸化鉄を多く含む土質で、アクなどの不要なものを吸着してくれる特徴があるため、お茶がまろやかに淹れられると言われています。

あれもこれも知多半島づくし。愛知県出身の人にはどこか懐かしく、それ以外の人は新鮮な味わいを感じられるはずです。

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