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アンドルー王子とセーラ・ファーガソンの結婚式をプレイバック

  • 2018.7.3
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翻訳/mayuko akimoto Photo Getty Images From GOOD HOUSEKEEPING

エリザベス女王の次男であるアンドルー王子とセーラ・ファーガソンは子どもの頃からの知り合い。セーラ妃の父親がフィリップ殿下のポロの監督を務めていたのだとか。もっとも、ふたりが恋愛関係になったのは1985年のロイヤルアスコットの後で、王子がプロポーズをしたのは、自身の26歳の誕生日である1986年2月19日。エリザベス女王の承認を得て発表されたのはその1カ月後だったとのこと。

アンドルー王子が婚約指輪に選んだのは、セーラ妃の赤毛に合わせたビルマ産のルビーを中心に、10個のダイヤモンドが周りを取り囲んだリング。これはユージェニー王女の婚約指輪にもそっくり! ただし、こちらはパパラチア産のピンクサファイアを使ったものだそう。

ふたりが結婚式を挙げたのは1986年7月23日で、場所はウィリアム王子とキャサリン妃と同じ、ウェストミンスター寺院。伝統に則り、婚姻後に女王はヨーク侯爵夫妻の称号を二人に付与したそう。

アンドルー王子の兄のチャールズ皇太子だけでなく、ダイアナ妃もふたりの仲をとりもったと言われているそう。お互いに結婚生活で苦労するうちに、より親しくなっていったとも。

2000人に及ぶ招待客リストの中には、アメリカからの代表も。結婚式当日には、当時のファーストレディだったナンシー・レーガンと首相のマーガレット・サッチャーの他、17人のイギリス国外の王族も出席したそう。

ゲストの中には、エルトン・ジョンと当時妻だったレナーテ・ブラウエルの姿も。

弟のエドワード王子(右)がベストマンを務め、チャールズ皇太子はセレモニーでの朗読を担当。3兄弟は皆軍服に身を包み、アンドリュー王子は海軍中尉の正装で。

ダイアナ妃のドレスのボリュームにはわずかに及ばないものの、セーラ妃のドレスもまた80年代らしい贅沢なもの。アイボリーのシルク生地には新しい家紋にちなんだマルハナバチ、錨、バラが刺繍され、トレーンは約5m、ヴェールは6mほど。また、トレーンにはふたりのイニシャルであるAとSの文字を絡み合わせたデザインが銀のビーズで縫いつけられていたのだとか。

イギリスのオートクチュール・デザイナー、リンカ・シーラッチによるこのドレスを着るために約12kgも減量したというセーラ妃。自身の回顧録『My Story』で「彼女(リンカ・シーラッチ)なら一番着映えするドレスを作ってくれると思っていましたが、本当にそうでした」と語っていたそう。

父親にエスコートされてウェストミンスター寺院に入って来たとき、花嫁が頭につけていたのは花冠。アンドリュー王子の一番好きな、香りの良いクチナシで作ったのだとか。彼女が花冠をとり、中にしのばせたティアラを見せたのは、結婚証明書にサインしてから。

カンタベリー大主教ロバート・ランシーによる儀式はおよそ40分。ダイアナ妃は自身の結婚式で誓いの言葉を述べる際に「従う」という言葉を入れなかったそうだけど、セーラ妃はそれをしなかったとのこと。もっとも、間違えてアンドルー王子をミドルネームの「クリスチャン」と2回呼んだのだとか。

正式に結婚してからお披露目したティアラは、エリザベス女王から贈られたまったく新しいもの。渦巻き模様で、中心には大きなダイヤモンドがはめられているそう。離婚後もセーラ妃はこれを好んで身につけたそうで、ユージェニー王女の結婚式にもこれを貸す可能性が。

合わせて8人のブライズメイドとページボーイの中には、ウィリアム王子(右端)とザラ・フィリップス、ピーター・フィリップス、そして、ダイアナ妃の姪で今やシャーロット王女の名付け親の一人である、ローラ・フェローズの姿も。

アンドルー王子の海軍でのキャリアに合わせて、ページボーイはセーラー服を着用。ブライズメイドは、ピーチカラーのサテン地にひだ飾りのついたドレスと、同じ色の花飾りでおめかし。

ウェストミンスター寺院に飾られた30,000本の花に合わせてセーラ妃が手に持ったのはS字型のブーケ。中にはヴィクトリア女王以来の伝統である、スズランとギンバイカが入っていたのは、メーガン妃も同じ。

世界中で合わせて5億人がこのセレモニーの中継を視聴し、10万人がバッキンガム宮殿の周りに詰めかけたそう。アメリカのNBCからはジェーン・ポーリーとブライアント・ガンベルが駆けつけ、会場から100メートルも離れていない場所で中継したのだとか。

バッキンガム宮殿で伝統のウエディングブレクファストをとった後は、新郎新婦が揃ってバルコニーに姿を現し、お祝いに駆けつけた数千人の人々に応じたそう。

ふたりはバルコニーでもちろんキス。ちなみに、黄色いドレスと帽子の女性はセーラ妃の母親のスーザン・バランテスさんで、エリザベス女王の隣にいるのがクイーンマザー。

馬車でヒースロー空港まで送ってもらうと、飛行機に乗り換えてアゾレス諸島に向かったふたり。王室所有の豪華船舶であるブリタニア号に乗って5日間過ごしたのだとか。セーラ妃が「私たちのクルーズの一番の思い出は、不運に見舞われたこと」と話しているように、ジェットスキー中にクラゲの大群に襲われるなど、アクシデントにも見舞われたとのこと。

喜びに満ちあふれた結婚式を挙げ、2人の娘に恵まれたものの、1992年には正式に別居、その4年後には離婚したふたり。もっとも、今も同じ敷地内に住み、しばしばともに姿を現しているそう(直近では先日のロイヤルアスコットにて)。ユージェニー王女は、「私が知っている中で一番いい離婚したカップルです」と発言したこともあるそう。

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