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夏のドライブは注意が必要!短時間で熱中症の危険

  • 2018.6.21
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社内熱中症
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今年の梅雨は例年より短いという予報です。梅雨が終われば夏がきます。暑くなりそうな今年の夏は、いつも以上に体調管理に気を付けたいですね。

暑い季節に注意したいのは熱中症。特に夏のドライブは、短時間で熱中症になりやすいため気を付けたいところです。どんな点に気を付けたらよいのでしょうか。暑い夏を無事に乗り切るためのポイントを押さえておきましょう。

1. 車内の気温上昇は想像以上

車内の気温,熱中症
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なぜ車内での熱中症に特に気を付ける必要があるのでしょうか。

JAF(日本自動車連盟)が2012年8月に行った実験では、気温35度の炎天下で正午から午後4時まで駐車していた車内の気温は午後3時頃には50度以上にまで上昇しました。

フロントガラスの内側に日除けを装着した場合、ダッシュボード付近の日陰は温度の上昇を抑えることができましたが室温はほとんど変わりませんでした。

同じ環境のもとで温度・湿度・日差しをもとにした「熱中症指数(WBGT)」が、エアコンを止めてからどのように変化するかの調査結果を見てみましょう。

(1) 気温35度、車内20℃でエアコンを停止すると…

気温35度、晴天の状況で駐車した車内では、車内20℃の状態でエアコンを停止すると、たったの5分で熱中症警戒レベルとなり、10分後には「厳重警戒」、15分後は最も熱中症になりやすい「危険」レベルにまで達します。

日差しがそれほど強くない4月の最高気温23度の日でも、朝から駐車していた車内では49度まで上がるということです。

「あまり暑くないから」「短時間だから」と、エアコンを止めた車内に子どもを残すことがどれだけ危険かが分かりますね。

2. 暑くなった車へ乗り込む際の注意点

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子どもを車内に残さないということは大前提ですが、長時間駐車していた車は高温になっているので、車へ乗り込む際には注意が必要です。対策を取ってから乗り込むことで暑さを和らげることができます。

(1) ドアを開け閉めして熱を逃がす

まずはいきなり乗り込むのではなく、乗る前に何度もドアを開け閉めします。窓も開けておくとさらに効果が高まります。反対側のドアを開けた状態で、車のドアをゆっくり大きく開け、そして閉めます。空気の流れができて、暑い空気が外へ逃げていきます。少なくとも3回ほどは開け閉めしましょう。

(2) 車に水をかける

可能であれば、車に水をかけることも1つの手です。打ち水と同じ原理となりますが、水をかけることで車体の温度を下げることができます。

(3) チャイルドシートカバーをつける

車の中のチャイルドシートは、金属部分などが高温になり、やけどの恐れがあります。チャイルドシートカバーを着けておくと座面の温度も上がりにくく、座らせた時の暑さを軽減できます。さらに、チャイルドシートにバスタオルをかけてからこのカバーを着けると、温度上昇をもっと和らげることが出来ます。バスタオルは汗をかいた時のあせも対策にもなります。

3. 車内での注意点

車に乗っている際にも注意する点があります。

夏場の運転は、知らず知らずのうちに脱水症状を起こしているケースがあり「かくれ脱水」とも呼ばれます。子どもだけではなく、運転者は集中している為、かくれ脱水に陥りやすいです。

こまめな休憩と水分補給が何より大切です。

また、チャイルドシートは後部座席に置くことが多いですが、後部座席は前の座席に比べ空気の流れが少ない為、暑く感じます。後部座席用のエアコン吹き出し口がない車は、前の座席よりも2~3度気温が高くなります。

ドライブ中は首のまわりや背中に汗をかいていないか、顔はほてっていないかをこまめにチェックします。車内には水とうちわ、タオルを用意しておきましょう。濡らしたタオルで首の周りを覆い、うちわで仰ぐことで気化熱を奪うことができます。この際にエアコンの風は直接あてない方がよいでしょう。



毎年、気温が高くなる時期は車に取り残された子どもの事故が後を絶ちません。どれほど危険なことであるかをまずは認識し、熱中症の予防と対策の準備をしっかり行いましょう。

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