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懐石の枠にとらわれない、新時代の和食。

  • 2018.6.20
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基本はきちんと押さえながらも、遊び心のあるメニューでメリハリを利かせたコース運びが魅力の和食店。大竹達也店主は、岐阜の名店、たか田八祥の出身。

「懐石の枠にとらわれず、素材に対して常に柔軟な親方の姿勢に影響を受けました」との言葉どおり、コースの中には「季節のクリームコロッケ」といった洋の一品も登場する。締めの「サクラダイと山菜の炊き込みご飯」にしても、タラの芽やコゴミのような油と相性のいい山菜は、一度炒めてから炊き上げたご飯と混ぜるなど意表を突く味も醍醐味のひとつだろう。一方で、和食の要となる椀はぐっとシンプルかつ正統派で提供。店の格が伝わるはんなりと滋味豊かな味わいが楽しめる。

料理はすべて¥15,000のコースから。締めの「サクラダイと山菜の炊き込みご飯」。サクラダイは炭火で塩焼きに。タラの芽、コゴミなどの山菜は炒めた後、タイの出汁で炊いたご飯と合わせる。

「サクラエビしんじょの椀」。北海道の真昆布で取る出汁は旨味豊か。

先付けの「三重のトリガイとワケギの酢味噌和え」。

昨年12月にオープンした。

-gourmande memo-

営業は深夜2時までと、夜遅めの食事ができるのも心強い。アラカルトのほか、品数を少なくしたショートコースも用意しているので、観劇後などに重宝しそうだ。小さい店ゆえ当日でも予約は必須。

西麻布 大竹東京都港区西麻布1-4-23 コア西麻布1Ftel:03-6459-2833営)18時〜23時L.O.不定休予算:¥20,000〜座席数:カウンター8席、4人用個室1室

*『フィガロジャポン』2018年6月号より抜粋

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