1. トップ
  2. 恋愛
  3. 朝一番の幸せスキンシップ「気持ちいいね!」親子で“ふれあいマッサージ”

朝一番の幸せスキンシップ「気持ちいいね!」親子で“ふれあいマッサージ”

  • 2018.6.12
  • 5846 views

©LanaK- stock.adobe.com

これから夏にかけて日の出時刻も早くなり、朝日を肌で感じやすい季節。この時期に朝の目覚めに子どもと触れ合う「ふれあいマッサージ」を取り入れて、親子ともにスッキリ目覚める生活を始めてみませんか?

朝一番に子どもと触れ合うコミュニケーションを取ることで親子ともに一日の始まりがハッピーに。ベビーマッサージや産前産後のヨガに関する著作の執筆や講座、ワークショップを開催している、たらちね助産院院長の大坪三保子先生に、「ふれあいマッサージ」についてうかがいました。

お話をうかがったのは…
大坪三保子さん(たらちね助産院院長)


久留米大学看護専門学校、熊本大学医療技術専門短期大学助産学科卒業。たらちね助産院院長、助産師・看護師。子育て支援グループamigo顧問。母と子のウェルネス研究会幹事。『はじめてのベビーマッサージ』(保健同人社)、『安産のための体と心をつくるHappyマタニティ・ヨガDVD付』『キレイで元気なママになるHappy産後ヨガDVD付』(共に高橋書店)など著書多数。
・たらちね助産院

■「気持ちいいね」“第二の脳”といわれる肌をタッチ! 赤ちゃんとふれあいマッサージ

首が座った赤ちゃんからできる、乾布摩擦の技法を取り入れた「ふれあいマッサージ」。起き抜けにやさしくさすってあげることで赤ちゃんの代謝があがり、朝の目覚めがよくなります。スッキリ目覚められると日中も好奇心旺盛に活動でき、生活リズムがつきやすくなります。寝起きの体に働きかけてあげることで、食欲もアップ。腸も刺激を受けて便通もよくなることにつながるでしょう。

「赤ちゃんとの生活を楽しみながら、小さな子どもとの暮らしのリズムを家族で作っていくといいですね。赤ちゃんが受け入れてくれるところ、お母さまがやりやすいところから始めてください。

お日様の光や気温、湿度などを感じながら、赤ちゃんの機嫌や体の様子も一緒に感じていくことにだんだんと慣れていってください。ママやパパの手の感覚やぬくもり、声のトーンを赤ちゃんも楽しんでいますよ」と大坪先生。

■歌いながら楽しみながら「ふれあいマッサージ」乾布摩擦の手順

赤ちゃんが目覚めてきたら、布団の上からやさしく歌いながらさすってあげることから始めます。好きな歌に合わせてさすってもいいですし、下の歌詞に適当にメロディを付けて歌ってあげてもいいでしょう。

1 赤ちゃんが目覚めてきたら、やさしく掛け布団や毛布にくるんだまま揺らしてあげます。

♪おーいもほりゴーロゴロ、おーいもほりゴーロゴロ、おいしいおいもはできたかな~?

2 左腕から順番に四肢を軽くタッチしていきます。

♪よっこらしょ、どっこいしょ おいしいおいもはできたかな~?

3 左脚をタッチ。

♪おいしいおいもはできたかな~?

4 次に右脚をタッチしてから、右腕もタッチします。

♪おいしいおいもはできたかな~?

5 両足、両手を一つずつ先から中心に向かってさすりあげます。

♪あ~できてる、できてるきれいにしようね

6 腕を真ん中から外に向けて開くようにさすります。

♪ゴシゴシ、ゴシゴシ

7 うつぶせにして背中とおしりをさすります。

8 背中からおしりにかけてぱこぱことタッピングしてあげましょう。

※写真では手袋が使われていますが、アーユルヴェーダでは絹手袋を用いて乾布摩擦するセルフケアが伝承されています。

9 最後は子どもが大好きなくすぐり遊びでしめましょう。

©kazoka303030- stock.adobe.com

大坪先生によると、お母さんはもちろん、お父さんが子どもにやってあげるのもおすすめとのこと。

「お母さんとお父さんでは『おはよう』と声かけるのでも、子どもの反応は変わります。子どもにとって安心・やすらぎの存在であるお母さんに対して、お父さんは社会性を感じる存在。朝にお父さんが声をかけて触れてあげることで、子どもはパッと目覚めのスイッチが入ります」(大坪先生)

赤ちゃんからお年寄りまで、何歳になってもできる「ふれあいマッサージ」。少し大きくなった子どもには、「おはよう」と声かける時にちょっとさすってあげる程度でもOK。代謝を上げるので、朝起きれなくなる思春期にもおすすめです。

■「朝からふれあいマッサージ」で生活リズムをととのえる

©ucchie79- stock.adobe.com

子どもの目覚めをよくする「ふれあいマッサージ」ですが、子どもだけでなく、親の体、心にまで次のような好影響があるそうです。

1 親子のかかわりを深め、親子間で安心や安定が生まれる。
親子で楽しくふれあうことで一日の楽しいスタートが始まり、自立神経のバランスもととのうでしょう。

2 子どもへの理解が深まる。
毎日触ってあげることで、子どもの体調や気持ちの変化もよくわかるように。

3 親子のセルフケア力を高める。
親が子どもの体を意識してあげることは、子ども自身も自分の体の状態に関心を持つようになり、結果として自分に対してのセルフケア力もアップ。

「子どもの成長をうながしたい」「子どもとの生活リズムをどうしたらいいのか」「親子のコミュニケーションを楽しみたい」などと考えていたら、ぜひ試してみてください。

取材協力:
NPO法人子育て支援グループ amigo
世田谷区松原を拠点に 2001年から「産前産後」に特化して活動、2014年5月より特定非営利活動法人に。“一緒に楽しく子育てしようよ!”を合言葉に、助産師や保育士と連携しながら、生まれてくる子どもたちとその親が、地域の温かい人間関係の中で支えられ、すこやかに成長していくことができるよう、出産・育児を支援。本マッサージは「あみーごのよみものnagi2」に掲載されており、amigoネットショップにて購入可能です。

取材・文/まちとこ出版社 石塚由香子


(まちとこ出版社)

元記事で読む
の記事をもっとみる