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家計簿に書くのはたったこれだけ。挫折しない「手抜き」家計簿【「崖っぷち家計」脱出法 Vol.5】

  • 2018.5.25
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イラスト:平松昭子

ファイナンシャルプランナー資格を持つ筆者ですが、じつは、長らく(10年間)家計簿がつけられませんでした。何度も何度も、家計簿をつけ続けることに失敗した私がたどりついた結論とは…。

私自身の体験談とともに、がんばらなくても続けられる家計簿の手抜きワザを2つご紹介します。
【楢戸ひかるの「お困り家計」の見直し術】
Vol.1 お金は「いくら」あれば安心? 貯まらない人の失敗パターンとは
Vol.2 住宅ローン、教育費…「貯金しなきゃ!」と、焦る前にすること
Vol.3 「節約」ではお金が貯まらない!? 貯まる人が持っている“口座”とは
Vol.4 結婚式、医療費…「急な出費」のピンチを救うプロの技
■ダメだった最初の10年間の話

© miya227 - stock.adobe.com

私は結婚してから最初の10年間、家計簿をつけられませんでした。毎年、年の始め(というか前年度末)に、「来年こそ、きちんと家計簿をつけよう!」と新しい家計簿を買っていましたし、大枚をはたいて家計簿ソフトを買ったことも何度かあります。

ありとあらゆることを試したものの、ことごとく玉砕して、何度、レシートの山を捨てたことか! いまでも、大量のレシートを捨てたときの、敗北感に似たドヨーンとした気分を思い出すことができます。

■家計簿が続くようになった分岐点は?

いま、結婚20年目ですが、前半10年は家計簿がつけられず、後半10年は家計簿が続いています。分岐点は、何だったのか? それを考えてみると、理由は、ひとつ。それは、「家計簿を『きちんと』つけるのを諦めた」ことなんです。

ファッション誌に出てくるような美男美女が現実にはそういないのと同じで、メディアで紹介されるような「きちんと」した家計簿をつけられる人なんて、そういない。

「私自身は、家計簿を『きちんと』つけられないのだから仕方ない」。そう割り切れたことが、ものすごく大きな進歩でした。では、私が「手を抜くと決めたこと」とは、何だったのかご紹介しましょう。

■手抜き技その1:家計簿には全部書かない

© polkadot - stock.adobe.com

家計簿をつけるとなると、とかく「家計に関する、全部のお金を記載しなければ!」と思いがち。ですが、実際は、お金の流れのうち、家計簿で管理すべきは、次の図の赤い囲みの部分だけです。言い変えれば、「家計費」と「クッション口座」の2点だけ家計簿で管理すれば良いのです。

出典:楢戸ひかる「お金のリビング」テキストより抜粋

住居費、保険料は、多くの家庭の場合、毎月決まった金額でしょう。水光熱費や通信費、教育費(学費、塾代、習い事代)なども含め、私は赤い囲みの部分以外は、半年に一度、エクセルで数字を一覧にする程度です。

「家計簿で管理すべきは、赤い囲みの部分だけ」と思えば、「何もかも『きちんと』つけなければ!」という焦りにも似た気持ちが、少し和らぐのではないでしょうか?

■手抜き技その2:費目はシンプルに

© naka - stock.adobe.com

家計簿をつけ続けるためには、費目をシンプルにすることも大切です。たとえば、「家計簿の費目は、2科目だけ(「食費」「その他」)」という方がいらっしゃいました。「そんなのでいいの?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、正解です!

家計簿をつける目的は、お金の流れを把握すること。多くは望まず、できる範囲で続けることが大切です。私は、現在、下記のような費目で家計簿をつけています。ご参考までに公開しておきますね!

●楢戸ひかる自作の家計簿

次回は、「節約、貯金から抜け出したい! ママが楽チンになる「お金」の管理術」です。
■楢戸ひかる プロフィール
HP「主婦er」を通じて、「これからの主婦の在り方」を発信中。
吉祥寺の人気カフェで、マネーライター歴20年の経験を生かした「お金のワークショップ」を開催しています。
【楢戸ひかるのワークショップ:お金のリビング】
(楢戸ひかる)

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