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魅力は美しい海だけにあらず。リバーカヤック、水牛車、グルメ…西表島“内陸部”を味わい尽くす旅

  • 2018.5.21
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沖縄本島に次いで沖縄県で2番目に大きな島「西表島(いりおもてじま)」。そう聞くと驚く方も少なくないかもしれませんが、実は西表島は石垣島よりも広く、他の沖縄の離島とはまた一味違う魅力に溢れています。

もちろん海の美しさは特筆すべき魅力ではありますが、実は内陸部にも興味深いスポットが多数存在。今回はそんな西表島の“内陸部”を愉しむのに欠かせない見どころをご紹介します。

リバークルーズやリバーカヤックで探検気分を手軽に満喫

西表島で人気のアクティビティの1つが、内陸部に入っていくリバークルーズやリバーカヤック。手軽に探検気分が味わえるので、ぜひ一度は参加してみましょう。特にリバークルーズは事前予約も必要なく、直接受付に行けばそのまま参加できるものがほとんど。

西表島最大の浦内川やマングローブの面積が国内最大の仲間川など、見どころの違うクルーズが運行されています。

滝や日本最大のサキシマスオウノキ(上写真)などここでしか見ることができない景色もありますし、クルーズの途中に見ることができる様々な南国の植物はガイドさんが丁寧に解説してくれます。

また、リバーカヤックなどのアクティビティへの参加には事前予約が必要なことが多いですが、その分他では味わえない時間を過ごすことができます。

南国ならではのマングローブに囲まれた川をスーッと進んでいくだけでとても気持ちよく、エンジンの音も何もないので、漕ぐのを止めれば聞こえるのは鳥のさえずりや吹き抜ける風など100%天然の音だけ。最初はカヤックの操作方法に気をとられがちですが、操作に慣れてきたらそういった自然の音も楽しむことをオススメします。なお、カヤックをやったことがないという方でもガイドさんが教えてくれるやり方をきちんと聞いておけばそれほど難しいことはありません。初心者の方でも安心して参加できますよ。

魅力的なアクセス方法で、小さな離島「由布島」へ

西表島でもう一つ見逃せないスポットが、西表島の東側数百mの場所に浮かぶ小さな「由布島(ゆふじま)」。西表島からは魅力的なアクセス方法で渡ることができます。

その方法が「水牛車」。由布島は離島ではありますが西表島から浅瀬で繋がっているため、水牛車でアクセスでき、「この水牛車に乗るために西表島に来る」という方もいるほど沖縄ならではの体験ができる人気スポットとなっています。

カラフルな水牛車が行き交う西表島〜由布島間は絶好の撮影スポットでもあります。乗る前や降りた後にぜひ素敵な1枚を狙ってみましょう。

もちろん由布島内にも見どころがたくさんありますが、中でも見逃し厳禁なのは国内では沖縄や奄美諸島周辺でしか見られない日本最大の蝶「オオゴマダラ」。

羽を広げるとなんと13cm程にもなります。由布島の「蝶々園」では、このオオゴマダラをはじめとする色々な蝶々を育てており、常に見ることができるようにしています。

さらに建物の奥にはオオゴマダラのサナギを見られるようにしているのですが、これがまた驚きの姿。

写真では少しわかりづらいかもしれませんが、なんとサナギの色はゴールド。とても自然の中にあるものとは思えないような光沢を放っています。実際はこれはサナギ自体の色ではなく、内部の組織によってこのような色に見えているそうですが、なんとも神秘的な姿です。

他にも島内にはブーゲンビレア(ブーゲンビリア)のハウスや、近隣諸島の名産を使ったスイーツを提供している由布島茶屋など、楽しめるスポットが色々ありますよ。

西表島ならではの“ご当地グルメ”も堪能しよう

最後に紹介するのは西表島の“ご当地グルメ”です。沖縄は、本州では見られない珍しい食材を食べることでも有名ですが、西表島も例外ではありません。

これはイノシシ肉のタタキ。近年ジビエ料理は全国的に人気となっていますが、西表島にはリュウキュウイノシシが生息しており、その新鮮なお肉を食べる習慣が昔からあります。また、タタキだけではなくチャンプルーやイノシシ汁といったメニューも定番。臭みも硬さもなく食べやすいので、ぜひトライしてみてください。

また、ワタリガニの一種であるノコギリガザミを使った料理も西表島ならではのご当地グルメとして人気があります。

上写真はノコギリガザミのクリームパスタで、濃厚なガザミエキスが効いている味わい深い一品となっています。

この2つは沖縄本島はもちろん石垣島でもなかなか味わえないグルメなので、西表島に出かける際はぜひ探して見てくださいね。

何泊か時間を取って、じっくり西表島の魅力を味わおう

イリオモテヤマネコの名前でかなり一般的にも知られるようになった西表島ですが、水牛車に乗っての離島アクセスであったり、西表島ならではのご当地グルメであったり、そこでしか堪能できない魅力がたくさんあります。

石垣島から日帰りで出かけることも可能ですが、石垣島よりも広い島ですから、ぜひその魅力を十分に満喫するためにも宿泊日を設けてじっくり周遊してみてくださいね。<text&photo:岡本大樹>

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