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【夏木マリという生き方】 進化し続けるエネルギッシュな仕事力とは?

  • 2018.6.6
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力強く芯のある大人の女性、夏木マリさん。俳優、歌手、パフォーマー、演出家など仕事の幅も多岐に渡る。軸としてあるのは、自分らしさ。夏木さん流の仕事の選び方、どう向き合い、どう進化しているのか。夏木さんの情熱的な生き方を取材させていただきました。

 

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ーー取材するにあたり、夏木さんのCDを聴いたり、動画を拝見したりしました。歌う曲によって雰囲気や表現の仕方も変わる。年齢を重ねてもいくつものことができるのは純粋にすごいことだと思いました。

「私は匂ったものを全部やらせてもらうようにしています。今年はブルーノートでジャジーなライブをやりましたが、夏フェスならロックやブルース……そのときにやりたい音楽に向き合えばいいなって思っています。いろんなことにアプローチしている中で、私は自分ができることじゃなくて、できないことを探しているんですよ。これは自分に向いていないってことはどんどん捨てていきます」

ーー捨てることって難しいことだから、人生ではできることを追加していくことが多い気がします。合わないと思うものを捨てる勇気はどうやって生まれますか?

「自分を知りたいから捨てていくんです。だから捨てる勇気はなくても全然大丈夫」

ーーでは、好き嫌いで選んでもいいのでしょうか?

「好き嫌いというかハッピーじゃない仕事はしない。不幸になる仕事は自分に向いていないと思うから」

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ーー歌手、俳優、演出家という肩書きで活動されていますが、夏木さんの「軸」となるものは何でしょうか?

「『印象派』(クリエイションの全てを夏木マリさん自身が手がける舞台。ダンス、音楽、演劇などを駆使して表現されている)ですね。93年から始めた『印象派』が中心にあって、それに付随する活動として今年で5年目となる清水寺の奉納パフォーマンスなどがあります」

ーー清水寺での奉納パフォーマンスを始めたきっかけは?

「京都の清水寺に毎年、「今年の漢字」を書く貫主の方がいらっしゃいますよね。その方のご子息とごはん処で出会って意気投合して『清水で何かやりますか?』ということになりました。そして私たちがやっている『One of Loveプロジェクト』という支援活動のプロジェクトに賛同して清水寺も参加してくださることになりました」

ーー人の縁から広がっていったってことですか?

「はい。人生って出会いですね(笑)」

ーーその言葉はよく聞きますが、出会いをつかむのも運や人柄みたいなものが大切なのかな、と。

「そうですね。だから常に自分の中に素材を持っていないとダメですよね。こういう方に会ったら、自分のこの素材と共通言語がある、というものを持つようにする。ただ無意識でいるだけでは出会いはないと思います」

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ーー『One of Loveプロジェクト』は音楽とバラで途上国の子供たちを支援する活動ですが、この活動は夏木さんにとってどんなものなんでしょうか?

「これも“出会い”です。音楽の旅から始まった。支援活動をやろうと思って始めたわけではなく、エチオピアに旅行に行ったことがきっかけです。音楽と赤いバラで途上国の子供たちのためにできることをしてみましょうかって、友人レベルのところからスタートしました。仕事って結果は、人のために動くことになるものだけど、私ひとりの仕事を通してだけでは、人のために大きな動きを作ることは今はできない。だからアーティストのみなさんが、ボランティアで参加してくださることは、とてもありがたく思っています」

ーー『One of LoveプロジェクトGIG 10YEARS WITH』 「途上国の子供たちに未来の仕事を送るプロジェクト」が今年は6月16日に開催されますね。

「今年は10年目なので土曜日にしました。6月21日が「世界音楽の日」で毎月21日が「マリルージュの日」。赤いバラとライブで進めている支援活動だからいつもは6月21日だけど、今年は10周年だからね(笑)」

ーーアーティストの顔ぶれも個性豊かですね。

「みなさん、アーティスト同士のコラボを楽しみにしてくださっているみたいですね。ひとつの組み合わせだけじゃなく、シャッフルしてもいいし、10周年ならではのコラボもやってみたいなと思っています」

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ーー夏木さんがいちばんお好きな肩書きは“プレイヤー”だそうですが、その理由は?

「斉藤和義さんに曲を書いていただいたときに、ふたりで私の仕事の仕方について話しあったんです。子供が初めておもちゃを与えられたとき、本気で喜んだり向き合ったりするでしょ。私はあのような本気で遊ぶ感覚の仕事の仕方がしたいの。つまりプレイ=遊ぶ。そこから、和義さんが『Player』という曲を提供してくださいました。それ以来プレイヤーという言葉が気に入っています」

ーー本気で遊ぶことがお仕事の一つの指針。

「そうですね。それくらい余裕があるような……でもちゃんと仕事と向き合う。それがいいな」

ーーではTRILL読者にメッセージを。

「やはり自分らしく輝いて欲しいし、10人いれば10通りの輝き方があると思うので、なるべくおそろいにならないようにしたらどうかしら」

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▶夏木マリオフィシャルサイト

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Movie Director:Yohei Takahashi (f-me)
Photographs:Tastuya Sasaki (TWELVE MANAGEMENT)
Writing:Yuko Sakuma
Coordinate:Makiko Yanagi
Edit:TRILL編集部

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